2009年 01月 10日
IPMU |
数物連携宇宙研究機構は、文部科学省の世界トップレベル研究拠点として、2007年10月に東京大学に設立されました。英語ではInstitute for the Physics and Mathematics of the Universe (IPMU) と呼びます。数学、物理学、天文学の力を結集して、自然界の基本法則を発見し、宇宙の最も深い謎を解き明かそうという目標を表現した名前です。
日本の素粒子物理学には、湯川先生や朝永先生以来の輝かしい伝統があり、最近でも実験では2002年に小柴先生が、理論では2008年に南部先生、小林先生、益川先生がノーベル賞を受賞されるなど、世界をリードする研究を生み出しています。IPMUは、この伝統と実績を背景に、世界第一線の研究者を日本に引き付け、真に国際的な研究拠点となることを目指しています。
カリフォルニア大学バークレイ校マクアダムス冠教授の村山斉さんが日本に引っ越してきて、機構長になりました。私は、1994年から2000年まで同大学で教授をしており、村山さんとは同僚でしたが、その後カリフォルニア工科大学に移籍しました。今回また村山さんと、しかも日本で働く機会ができ、とてもうれしく思っています。まだ設立して1年と3か月ですが、村山さんの卓越した指導力で素晴らしい研究所として立ち上がりつつあります。
研究所本館の建築も始まりました。
ポストドクトラルフェローのスザンナ・レファートさんとドメニコ・オルランドさん夫婦が書いているブログは、IPMUの国際的な雰囲気をよく表していると思います。また、広報担当者の宮副さんのブログには、IPMUのプレスリリースやお知らせ、また日常の話題も掲載されています。
by planckscale
| 2009-01-10 00:00