2009年 03月 16日
おめでとうございます。 |
江口徹先生が日本学士院賞と恩賜賞を受賞されることになったとお聞きしました。おめでとうございます。
授賞理由は以下のようになっています:
江口 徹氏は数理物理学的な手法を用いて素粒子物理学を研究し、重力理論、ゲージ理論、超弦理論など多岐に亘る分野で優れた先駆的業績を挙げています。特に、ユークリッド領域におけるアインシュタイン方程式の新しい厳密解の発見は重要な業績です。この解は重力インスタントン、江口・ハンソン空間などと呼ばれますが、素粒子の統一理論として有望な超弦理論において非可換ゲージ対称性を生成する機構を与えるため、超弦理論の力学を研究する上で極めて重要な役割を果たしています。
また、江口氏はゲージ対称性が高い極限のゲージ理論に著しい簡単化がおこり、これらの理論が行列模型で記述される可能性を指摘しました。場の理論がある極限で行列模型に帰着される現象は様々な例で再発見され、場の量子論を取り扱う強力な手法を与えています。同氏はさらに超弦理論における量子論的な幾何学に関する重要な予想を提出しました。この予想は古典的な幾何学が超弦理論において量子論的補正を受ける様子を記述するもので、数学者によりその重要な部分が証明されています。
授賞理由は以下のようになっています:
江口 徹氏は数理物理学的な手法を用いて素粒子物理学を研究し、重力理論、ゲージ理論、超弦理論など多岐に亘る分野で優れた先駆的業績を挙げています。特に、ユークリッド領域におけるアインシュタイン方程式の新しい厳密解の発見は重要な業績です。この解は重力インスタントン、江口・ハンソン空間などと呼ばれますが、素粒子の統一理論として有望な超弦理論において非可換ゲージ対称性を生成する機構を与えるため、超弦理論の力学を研究する上で極めて重要な役割を果たしています。
また、江口氏はゲージ対称性が高い極限のゲージ理論に著しい簡単化がおこり、これらの理論が行列模型で記述される可能性を指摘しました。場の理論がある極限で行列模型に帰着される現象は様々な例で再発見され、場の量子論を取り扱う強力な手法を与えています。同氏はさらに超弦理論における量子論的な幾何学に関する重要な予想を提出しました。この予想は古典的な幾何学が超弦理論において量子論的補正を受ける様子を記述するもので、数学者によりその重要な部分が証明されています。
by planckscale
| 2009-03-16 07:59