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Caltech と カブリIPMU で素粒子論の研究をしています。(写真提供:日経サイエンス)
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2009年 03月 17日
ホーキングとラプラスの悪魔の対決
土曜日には、多摩六都未来館でサイエンスカフェの講演を行いました。お茶やお菓子も出て、リラックスした雰囲気で科学の話をする会です。

開演の前に未来館の管理運営課長さんに館内を案内していただきました。以前、未来館のプラネタリウムは東洋一と書きましたが、実は世界第2位の大きさだそうです。そして、世界第1位のプラネタリウムは愛媛県にあるそうです。しかしこれも、現在建設中の名古屋のプラネタリウムに抜かれるそうです。世界最大級のプラネタリウムはすべて日本にあるのですね。プラネタリウムの中も覗かせていただきましたが、録音でなく生解説で、観衆と対話をしながら星を見せる演出がうまいと思いました。

館内では、触って体験できる展示が充実していました。課長さんによると、サンフランシスコのエクスプラトリウムやロサンゼルスのカリフォルニアサイエンスセンター、ボストンのチルドレンズミュージアムなどを参考にされたそうです。

サイエンスカフェは雨天にもかかわらず満員で、当日申込者も定員を超えました。前回までの講演の評判がよかったからでしょうね。中学・高校生向けの内容を用意していたのですが、聴衆の方の多くはよく勉強をされている大人の方が多く、質問もレベルの高いものでした。

ラプラスの悪魔というのは、「いま起きていることを全部知っていれば、自然界の基本法則によって、未来や過去が完全に決定される」という因果的決定論を説明するためのもので、「すべての原子の位置と速度を把握して、運動方程式を解くことで、過去を言い当て、未来を予言できるもの」です。どうして悪魔というのかと聞かれましたが、日本語でも「将棋の鬼」とか、超人的な能力を持つ人を鬼と呼んだりするのと同じだと思います。

量子力学では確率解釈をするので、因果的決定論が当てはまらないのではないかと聞かれました。シュレディンガー方程式によって時間発展をしているうちは決定論と矛盾しないのですが、観測による「波動関数の収縮」は決定論に反するように思えます。これにきちんと答えるのは、なかなか難しいので、今回のようにいろいろなレベルの聴衆がいるときにどう対応すべきかはよく考えないといけません。

IPMUのスタッフが収集したアンケートに:

・先生が楽しそうに話されているのが印象的です。こちらにもワクワクする感じが伝わってきます。
・いままでに聞いたことのないような講演だった。熱意に感動。わかりやすかった。

などとあったのがよかったと思います。

・第1回目から見て、カフェの運営が格段に改善されて、スタッフの努力が見えました。

ともありました。スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

by planckscale | 2009-03-17 08:03 | Trackback | Comments(0)
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