2009年 09月 12日
大相撲とトポロジカルな場の量子論と皇居園遊会 |
夕食に行く途中に本屋に立ち寄ったら、法被姿で太鼓を担いだ人たちが入ってきました。ふれ太鼓です。独特の節回しで、明日から両国の国技館で大相撲の九月場所が始まることを告げた後、明日の取り組みのハイライトを呼び上げます。初日の前日には、ふれ太鼓が御贔屓筋を巡るようで、この書店でも店長がご祝儀を渡していました。
五月場所を見に行ってから、もう4ヶ月もたつのですね。
今月末からCaltechで講義が始まるので、今日はその準備をしていました。今学期は大学院生向けに「トポロジカルな場の量子論」の講義をすることになっています。行列積分から始めて、超対称性を持つ量子力学系を使ったモース理論や指数定理の説明、2次元のシグマ模型とミラー対称性、3次元のチャーン・サイモンズ理論、トポロジカルな弦理論、などを解説する予定です。行列積分は、理論物理学の様々な分野で使われ、しかも数学的に深い内容を持っているので、物理数学のカリキュラムに入っていてもよいと思います。
ところで、FermilabとSLACの共同の広報誌"Symmetry Magazine"の8月号に、IPMUの村山斉機構長が寄稿されています。この春に皇居で開かれた園遊会の話で、よい読み物になっています。
そういえば、この広報誌には、Caltechの同僚のデイビッド・ヒットリンさんが昨年のノーベル賞授賞式に参列されたときの体験談も掲載されています。ヒットリンさんは、KEKのBelle検出器と競争で小林・益川理論を検証したSLACのBabar検出器の創立者の1人です。受賞者の小林誠さんが、Belle検出器とBabar検出器の関係者を招待されたのだそうです。
五月場所を見に行ってから、もう4ヶ月もたつのですね。
今月末からCaltechで講義が始まるので、今日はその準備をしていました。今学期は大学院生向けに「トポロジカルな場の量子論」の講義をすることになっています。行列積分から始めて、超対称性を持つ量子力学系を使ったモース理論や指数定理の説明、2次元のシグマ模型とミラー対称性、3次元のチャーン・サイモンズ理論、トポロジカルな弦理論、などを解説する予定です。行列積分は、理論物理学の様々な分野で使われ、しかも数学的に深い内容を持っているので、物理数学のカリキュラムに入っていてもよいと思います。
ところで、FermilabとSLACの共同の広報誌"Symmetry Magazine"の8月号に、IPMUの村山斉機構長が寄稿されています。この春に皇居で開かれた園遊会の話で、よい読み物になっています。
そういえば、この広報誌には、Caltechの同僚のデイビッド・ヒットリンさんが昨年のノーベル賞授賞式に参列されたときの体験談も掲載されています。ヒットリンさんは、KEKのBelle検出器と競争で小林・益川理論を検証したSLACのBabar検出器の創立者の1人です。受賞者の小林誠さんが、Belle検出器とBabar検出器の関係者を招待されたのだそうです。
by planckscale
| 2009-09-12 21:42