2009年 11月 13日
物性と素粒子の対話 |
今日は、行政刷新会議ワーキンググループで文部科学省の競争的資金(先端研究)についての「事業仕分け」がありましたので、ライブ中継で拝見しました。これって、もしかして多数決で決めているんですか?
IPMU本館の建築は終盤になってきました。左の写真は先週末に村山機構長が撮影したものです。
2月8日-12日にIPMUでCondensed Matter Physics Meets High Energy Physicsと題した国際会議(フォーカス・ウィーク)を予定しています。IPMU本館での最初の国際会議になる予定です。
物性理論と素粒子論は場の量子論を共通の言語とし、歴史的にも、対称性とその破れ、くりこみ、トポロジー、可積分性など、様々な側面で触発し合ってきました。たとえば、昨年度のノーベル物理学賞の授賞対象となった南部陽一郎先生の「対称性の自発的破れ」の理論は、超伝導のBCS理論の深い理解から生まれました。この話題については、岩波の雑誌『科学』の「ノーベル賞特集号」に記事を書きました。ここに記事のコピーが貼ってありますので、よろしければお読みください。
また、最近はAdS/CFT対応の応用により、量子重力理論と物性理論との新たな交流が生まれつつあります。私が先週発表した論文もこの方面の研究結果です。
素粒子論からはショーン・ハートノルさん(ハーバード大学)、シャミット・カチュルさん(スタンフォード大学・カリフォルニア大学サンタバーバラ校)、ホン・リュウさん(MIT)、シラツ・ミンワラさん(タタ研究所)、ボルカー・ショメロスさん(DESY)、ダム・ソン(ワシントン大学)さんが講演をされます。また、物性理論ではジョン・カーディさん(オックスフォード大学)、エドワルド・フラッドキンさん(イリノイ大学)、ニコラス・リードさん(イェール大学)、シバジ・ソンディさん(プリンストン大学)、シャオガン・ウェンさん(MIT)が講演者として予定されています。物性理論と素粒子論の連携を促進する様々な企画を考えています。
5月には、数学と物理学の境界領域のフォーカス・ウィークを組織しました。そのときには3ヶ月の準備期間で緊急に開催となりました。今回も、東京大学物理学教室の青木秀夫さんとご相談して、先月に組織委員を集めたばかりです。このようにホットな話題について敏速に国際会議を開けるのも、IPMUの機動性のおかげです。
詳しい情報はここに掲載していきますのでご覧ください。
IPMU本館の建築は終盤になってきました。左の写真は先週末に村山機構長が撮影したものです。
2月8日-12日にIPMUでCondensed Matter Physics Meets High Energy Physicsと題した国際会議(フォーカス・ウィーク)を予定しています。IPMU本館での最初の国際会議になる予定です。
物性理論と素粒子論は場の量子論を共通の言語とし、歴史的にも、対称性とその破れ、くりこみ、トポロジー、可積分性など、様々な側面で触発し合ってきました。たとえば、昨年度のノーベル物理学賞の授賞対象となった南部陽一郎先生の「対称性の自発的破れ」の理論は、超伝導のBCS理論の深い理解から生まれました。この話題については、岩波の雑誌『科学』の「ノーベル賞特集号」に記事を書きました。ここに記事のコピーが貼ってありますので、よろしければお読みください。
また、最近はAdS/CFT対応の応用により、量子重力理論と物性理論との新たな交流が生まれつつあります。私が先週発表した論文もこの方面の研究結果です。
素粒子論からはショーン・ハートノルさん(ハーバード大学)、シャミット・カチュルさん(スタンフォード大学・カリフォルニア大学サンタバーバラ校)、ホン・リュウさん(MIT)、シラツ・ミンワラさん(タタ研究所)、ボルカー・ショメロスさん(DESY)、ダム・ソン(ワシントン大学)さんが講演をされます。また、物性理論ではジョン・カーディさん(オックスフォード大学)、エドワルド・フラッドキンさん(イリノイ大学)、ニコラス・リードさん(イェール大学)、シバジ・ソンディさん(プリンストン大学)、シャオガン・ウェンさん(MIT)が講演者として予定されています。物性理論と素粒子論の連携を促進する様々な企画を考えています。
5月には、数学と物理学の境界領域のフォーカス・ウィークを組織しました。そのときには3ヶ月の準備期間で緊急に開催となりました。今回も、東京大学物理学教室の青木秀夫さんとご相談して、先月に組織委員を集めたばかりです。このようにホットな話題について敏速に国際会議を開けるのも、IPMUの機動性のおかげです。
詳しい情報はここに掲載していきますのでご覧ください。
by planckscale
| 2009-11-13 15:14