2009年 11月 30日
オリーブ と 自由意志 と チャーン・サイモンズ理論 |
一ヶ月前にファーマーズ・マーケットで買ってあく抜きをしていたオリーブが食べごろになったので試食してみました。新鮮でおいしくいただきました。
Caltechは構内にオリーブの木がたくさんあるので、11月にはオリーブ・フェスティバルといって、先生や学生が総出でオリーブの実を集める行事があります。集めたオリーブの実はサンタバーバラの工場で絞ってオリーブオイルにします。右の写真のようなオリーブ・ボトルを、大学の書店でも購入することができます。
残念ながら今年は天候不順のためオリーブの実りが少なすぎて、オリーブ・フェスティバルは中止になりました。確かに、この季節には構内にオリーブの実がたくさん落ちているはずですが、今年はあまり見かけません。
ところで、IPMUの佐藤勝彦さんが自然科学研究機構の機構長になられるそうです。自然科学研究機構は、国立天文台、核融合科学研究所、基礎生物学研究所、生理学研究所、分子科学研究所の5研究機関から構成され、総合研究大学院大学における大学院教育の基盤機関でもあるそうです。
ちなみに、先日Caltechの同僚の下條信輔さんが東京で毎年企画しているシンポジウム「ルネッサンス・ジェネレーション」に、佐藤さんが講師およびパネリストとして参加され、哲学者の野矢茂樹さんとの間で「自由意思」を巡る白熱の討論が起きて、観客の喝采を浴びていたそうです。
話題が変わります。しばらく前に、エドワード・ウィッテンさんがチャーン・サイモンズ理論の経路積分の厳密な定式化をしたという噂を聞いていましたが、講演のスライドがこちらに掲載されていました。経路積分の半古典近似をするときの鞍点の足し上げ方をモース理論を使って定式化したという話のようですが、数学的な部分は有限次元の積分についてで、経路積分については比喩ですね。ゲージ群がSU(2)のときに知られている結果が再現されるので、同じ方法がゲージ群がSL(2,C)のようにコンパクトでないときにも使えるのではないかということでした。論文が楽しみです。ゲージ群がSL(2,C)の場合のチャーン・サイモンズ理論については、あまりよく分かっていないので、何か進歩があるとよいと思います。
Caltechは構内にオリーブの木がたくさんあるので、11月にはオリーブ・フェスティバルといって、先生や学生が総出でオリーブの実を集める行事があります。集めたオリーブの実はサンタバーバラの工場で絞ってオリーブオイルにします。右の写真のようなオリーブ・ボトルを、大学の書店でも購入することができます。
残念ながら今年は天候不順のためオリーブの実りが少なすぎて、オリーブ・フェスティバルは中止になりました。確かに、この季節には構内にオリーブの実がたくさん落ちているはずですが、今年はあまり見かけません。
ところで、IPMUの佐藤勝彦さんが自然科学研究機構の機構長になられるそうです。自然科学研究機構は、国立天文台、核融合科学研究所、基礎生物学研究所、生理学研究所、分子科学研究所の5研究機関から構成され、総合研究大学院大学における大学院教育の基盤機関でもあるそうです。
ちなみに、先日Caltechの同僚の下條信輔さんが東京で毎年企画しているシンポジウム「ルネッサンス・ジェネレーション」に、佐藤さんが講師およびパネリストとして参加され、哲学者の野矢茂樹さんとの間で「自由意思」を巡る白熱の討論が起きて、観客の喝采を浴びていたそうです。
話題が変わります。しばらく前に、エドワード・ウィッテンさんがチャーン・サイモンズ理論の経路積分の厳密な定式化をしたという噂を聞いていましたが、講演のスライドがこちらに掲載されていました。経路積分の半古典近似をするときの鞍点の足し上げ方をモース理論を使って定式化したという話のようですが、数学的な部分は有限次元の積分についてで、経路積分については比喩ですね。ゲージ群がSU(2)のときに知られている結果が再現されるので、同じ方法がゲージ群がSL(2,C)のようにコンパクトでないときにも使えるのではないかということでした。論文が楽しみです。ゲージ群がSL(2,C)の場合のチャーン・サイモンズ理論については、あまりよく分かっていないので、何か進歩があるとよいと思います。
by planckscale
| 2009-11-30 10:22