2009年 12月 06日
一方、カリフォルニアでは |
土曜日の夕方に成田を発って、土曜日の午前中にロサンゼルスに着きました。日本では2泊しただけなので、時差ぼけをする暇もありませんでした。あわただしい旅行でしたが、2日だけ夜更かしをしたという気分で、時差ぼけに関しては楽なように思います。
日本に行くたびにインターネットで日本語の本を注文しておいて、かばんにいっぱいつめて持ち帰ります。今回買った本の1冊は黒川信重さんの『リーマン予想の150年』。この本は、岩波書店のシリーズ『数学、この大きな流れ』の、原田耕一郎さんの名著『群の発見』に続く第2冊目です。原田さんの本は2001年に出版されてすばらしい本だったので、次はどんな本になるのだろうかと思っているうちに8年たちました。黒川さんの本も力作のようなので、読むのが楽しみです。ところで、このシリーズの第3冊目はいつ出るのでしょうか。
来週はCaltechで来年度のポスト・ドクトラル・フェローを選ぶ会議があるので、応募書類を読まないといけません。600名ぐらい応募してきているので、全部に目を通すのは大変です。理論物理学では、来年の9月に着任するフェローを、12月から1月にかけて選んでオファーを出します。
理論物理学では、ポスト・ドクトラル・フェローというのは、博士号を取得したばかりの研究者が、教職などの義務に縛られずに、新しい研究環境で能力を伸ばし業績を挙げる、キャリア・パスの重要な段階です。業務仕分けで言われたような、「若手の失業対策」ではありません。Caltechでは、ポスト・ドクトラル・フェローを1人雇うのに、およそ1億8千万円の基金を必要とします。この基金の運用収入でフェローの給料を支払うわけです。若手の失業対策だったら、このような大金を出してくださる方はいらっしゃらないでしょう。
さて、それでは応募書類を読みます。
日本に行くたびにインターネットで日本語の本を注文しておいて、かばんにいっぱいつめて持ち帰ります。今回買った本の1冊は黒川信重さんの『リーマン予想の150年』。この本は、岩波書店のシリーズ『数学、この大きな流れ』の、原田耕一郎さんの名著『群の発見』に続く第2冊目です。原田さんの本は2001年に出版されてすばらしい本だったので、次はどんな本になるのだろうかと思っているうちに8年たちました。黒川さんの本も力作のようなので、読むのが楽しみです。ところで、このシリーズの第3冊目はいつ出るのでしょうか。
来週はCaltechで来年度のポスト・ドクトラル・フェローを選ぶ会議があるので、応募書類を読まないといけません。600名ぐらい応募してきているので、全部に目を通すのは大変です。理論物理学では、来年の9月に着任するフェローを、12月から1月にかけて選んでオファーを出します。
理論物理学では、ポスト・ドクトラル・フェローというのは、博士号を取得したばかりの研究者が、教職などの義務に縛られずに、新しい研究環境で能力を伸ばし業績を挙げる、キャリア・パスの重要な段階です。業務仕分けで言われたような、「若手の失業対策」ではありません。Caltechでは、ポスト・ドクトラル・フェローを1人雇うのに、およそ1億8千万円の基金を必要とします。この基金の運用収入でフェローの給料を支払うわけです。若手の失業対策だったら、このような大金を出してくださる方はいらっしゃらないでしょう。
さて、それでは応募書類を読みます。
by planckscale
| 2009-12-06 14:10