2010年 01月 15日
The Life It Brings. |
素粒子論の分野では、今年のポスト・ドクトラル・フェロー候補の争奪戦も後半になってきました。昨年からは、青田刈りを防ぐために、1月7日が最初のオファーの全世界統一締め切りになっていて、先週オファーを断られた研究グループが第2段、第3段のオファーを出しています。
Caltechで私の指導している学生は、今年2人卒業することになっていて、幸い2人ともポスト・ドクトラル・フェローシップがもらえました。テューダー・ディモフテさんはプリンストンの高等研究所へ、またチャンスン・パークさんはカリフォルニア大学のサンタ・クルーツ校に行くことになりました。
ディモフテさんは、ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジのフェローにも選ばれていたので、プリンストンのフェローシップと組み合わせて、全部で5年の研究職にできました。
また、東京大学からCaltechにお預かりしている山崎雅人さんは、プリンストン大学の理論センターに行くことになりました。
素粒子論の大学院生の教育は、昔の画家や彫刻家の徒弟制度のように、先生と1対1で行われるので、ポスト・ドクトラル・フェローシップが決まると、やっと一人前に育てたという喜びがあります。
プリンストンにポスト・ドクトラル・フェローが決まった人には、ジェレミー・バーンシュタインさんの本、"The Life It Brings"を贈ることにしていました。これは彼の半生記で、大学時代からプリンストンの高等研究所などで研究をするところまでが、当時(1950年代後半)の雰囲気をうまく伝えながら語られています。ところが、さっきアマゾンで調べてみたら、残念ながらもう絶版になっていました。中古本を探さないと。
本の題名は、ベーンシュタインさんが研究員だった当時に高等研究所の所長だったロバート・オッペンハイマーさんが、物理学を専攻することに決めた弟のフランクさんに宛てた手紙の文から取ったそうです。
"Physics and the obvious excellence of the life it brings..."
皆さん、おめでとうございます。
Caltechで私の指導している学生は、今年2人卒業することになっていて、幸い2人ともポスト・ドクトラル・フェローシップがもらえました。テューダー・ディモフテさんはプリンストンの高等研究所へ、またチャンスン・パークさんはカリフォルニア大学のサンタ・クルーツ校に行くことになりました。
ディモフテさんは、ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジのフェローにも選ばれていたので、プリンストンのフェローシップと組み合わせて、全部で5年の研究職にできました。
また、東京大学からCaltechにお預かりしている山崎雅人さんは、プリンストン大学の理論センターに行くことになりました。
素粒子論の大学院生の教育は、昔の画家や彫刻家の徒弟制度のように、先生と1対1で行われるので、ポスト・ドクトラル・フェローシップが決まると、やっと一人前に育てたという喜びがあります。
プリンストンにポスト・ドクトラル・フェローが決まった人には、ジェレミー・バーンシュタインさんの本、"The Life It Brings"を贈ることにしていました。これは彼の半生記で、大学時代からプリンストンの高等研究所などで研究をするところまでが、当時(1950年代後半)の雰囲気をうまく伝えながら語られています。ところが、さっきアマゾンで調べてみたら、残念ながらもう絶版になっていました。中古本を探さないと。
本の題名は、ベーンシュタインさんが研究員だった当時に高等研究所の所長だったロバート・オッペンハイマーさんが、物理学を専攻することに決めた弟のフランクさんに宛てた手紙の文から取ったそうです。
"Physics and the obvious excellence of the life it brings..."
皆さん、おめでとうございます。
by planckscale
| 2010-01-15 15:02