2010年 03月 31日
博士号審査 Part 2 |
昨日に続いて今日はチューダー・ディモフテさんの博士号審査がありました。プロフェッショナルなプレゼンテーションで文句なく合格です。ウィッテンさんの最近の仕事の解説もあって、私にも勉強になりました。ディモフテさんはこの秋にはボンのマックス・プランク研究所やケンブリッジ大学で研究をし、冬からプリンストンの高等研究所のポストドクトラル・フェローになる予定だそうです。
今日は『物理学と幾何学のセミナー』があり、ストーニーブルックのデニス・サリバンさんが話をしてくださいました。サリバンさんはトポロジーがご専門ですが、力学系でも活躍されています。
そういえば、ずいぶん昔の話ですが、私がプリンストンの高等研究所でポストドクトラル・フェローをしていたときに、京都大学の1年先輩で力学系やフラクタルがご専門の宍倉光広さんがいらして、毎週マンハッタンで開かれていたサリバンさんのセミナーに出席されていました。セミナーは、サリバンさんが納得するまで延々と続くので有名でした。
今日は代数トポロジーの手法を使って、格子状に粗視化をした空間の上で微分形式の外微分や外積を考えるという話で、くりこみ群の数学的定式化を狙っているようでした。柄の大きい話で私には面白かったです。
今日のセミナーは、南カリフォルニア大学のボブ・ぺナーさん(先日はIPMUでセミナーをなさいました)、Caltechでサバティカルを過ごされているアンドリュー・ハンソンさん(江口-ハンソン解で有名ですが、その後に数値解析方面に転向されました)や、力学系の専門のジェリー・マースデンさんのグループの人たちも来て、盛況でした。
セミナーの後は、皆でアセネアムに行き、2時間近くいろいろな話をしました。21世紀は生物学の世紀になるのかをめぐって大激論。最近、ミハイル・グロモフさんの取り組んでいらっしゃる生物数学の研究の内容についても、お聞きしました。
今日は研究も進んで、楽しい一日でした。
今日は『物理学と幾何学のセミナー』があり、ストーニーブルックのデニス・サリバンさんが話をしてくださいました。サリバンさんはトポロジーがご専門ですが、力学系でも活躍されています。
そういえば、ずいぶん昔の話ですが、私がプリンストンの高等研究所でポストドクトラル・フェローをしていたときに、京都大学の1年先輩で力学系やフラクタルがご専門の宍倉光広さんがいらして、毎週マンハッタンで開かれていたサリバンさんのセミナーに出席されていました。セミナーは、サリバンさんが納得するまで延々と続くので有名でした。
今日は代数トポロジーの手法を使って、格子状に粗視化をした空間の上で微分形式の外微分や外積を考えるという話で、くりこみ群の数学的定式化を狙っているようでした。柄の大きい話で私には面白かったです。
今日のセミナーは、南カリフォルニア大学のボブ・ぺナーさん(先日はIPMUでセミナーをなさいました)、Caltechでサバティカルを過ごされているアンドリュー・ハンソンさん(江口-ハンソン解で有名ですが、その後に数値解析方面に転向されました)や、力学系の専門のジェリー・マースデンさんのグループの人たちも来て、盛況でした。
セミナーの後は、皆でアセネアムに行き、2時間近くいろいろな話をしました。21世紀は生物学の世紀になるのかをめぐって大激論。最近、ミハイル・グロモフさんの取り組んでいらっしゃる生物数学の研究の内容についても、お聞きしました。
今日は研究も進んで、楽しい一日でした。
by PlanckScale
| 2010-03-31 14:25