2012年 03月 31日
N=4 SYM, 2日目 |
米国の大学院では、受験に合格した学生を春休みのころにアゴアシ付きで招待して、勧誘する行事を開きます。
以前に、学部に合格した学生の勧誘については書いたことがあります。
Caltechでは昨日今日がそれにあたっていて、N=4超対称ヤン‐ミルズ理論の30周年記念会議と重なってしまいました。昨晩は学生との夕食会もあったのですが、会議のレセプションに出ていたので、今日はその埋め合わせに10人ぐらいを昼食に招待しました。超弦理論の研究に興味のある学生がたくさんいて、頼もしい限りです。
会議のほうは、アショク・センさんやグレゴリー・ムーアさんのBPS状態の数え上げや壁超え現象の話が私には勉強になりました。また、N=4超対称ヤン‐ミルズ理論を使って、超重力理論の摂動計算をするツビー・ベルンさんの講演は迫力がありました。
夕方のバンケットでは、ラース・ブリンクさんが35年前のCaltechの素粒子論研究室の様子(マレー・ゲルマンさん、リチャード・ファインマンさんの逸話)を話されました。
また、ダン・フリードマンさんが完成したばかりの『超重力』の教科書を披露され(出版社から送られてきた小包を演台で開けるパフォーマンス付き)、超重力理論発見の回顧談をされました。
by planckscale
| 2012-03-31 15:25