2013年 02月 04日
バージン諸島再訪 0日目 |
サイモンズ財団の主催するシンポジウムに参加するために、カリブ海に浮かぶ米領バージン諸島のセント・ジョン島に来ています。
昨年の4月にも同じ場所で、「結び目のホモロジーとBPS状態」と題したシンポジウムに参加しました。
そのときの様子は、こちらに書きました。
⇒ 0日目 1日目、2日目 3日目、4日目 5日目、6日目
とてもよいシンポジウムだったので、ハーバード大学の物性物理学者のスビール・サチデブさんと、スタンフォード大学の超弦理論研究者のシャミット・カチュルさんと3人で、別のテーマについてのシンポジウムの提案をしたところ、採択されました。
というわけで、今回は私も組織委員です。
今回のシンポジウムのテーマは、「量子もつれ : 量子物質から弦理論へ」 としました。最近、量子情報理論や物性物理学で注目を浴びている量子もつれの問題は、ホログラフィー原理などを通じて、超弦理論におけるブラックホールの量子力学とも深い関係にあります。そこで、物性物理や量子情報から、超弦理論の研究者まで、幅広い人々を集めて議論をしようという試みです。
昨晩、ロサンゼルスをたって夜行便 ー 寝不足になるのでレッド・アイ(赤目)と呼ばれます ー でワシントンDCへ。そこで飛行機を乗り換えて3時間半ほどで、セント・トーマス島に着きます。さらに、船で45分ぐらい行くとセント・ジョン島です。
明日からのシンポジウムが楽しみです。
さて、ブログで理科系の書籍の書評を書かれている「とね」さんが、拙著 『強い力と弱い力』 の書評記事を書いてくださいました。
⇒ とねさんの書評
「他の啓発書と比較して本書には次のような特長がある」として、次のような点を指摘されています:
- 最新の研究成果やその意義が解説されている。
- 各章の間の論理関係が明確なので理解しやすい。
- 増改築を重ねた温泉旅館のたとえ話、6・3・3制のたとえ話、新宿駅のたとえ話など大栗先生独自の説明が活かされている。
- 新聞やテレビ報道での説明の不正確さ、間違いを正している。
- 原発問題、太陽エネルギーなど現代社会で関心がもたれているテーマと弱い力の関係が説明されている。
- 科学予算の意義が具体的に述べられていること。
- 物理学者の人間としての姿がありのままに描かれていること。
- 初学者が疑問に思う箇所を見つけ出す才能と抜群の解説力。
私が注意して書いたところを、きちんと評価してくださって、うれしいです。ありがとうございます。
昨年の4月にも同じ場所で、「結び目のホモロジーとBPS状態」と題したシンポジウムに参加しました。
そのときの様子は、こちらに書きました。
⇒ 0日目 1日目、2日目 3日目、4日目 5日目、6日目
とてもよいシンポジウムだったので、ハーバード大学の物性物理学者のスビール・サチデブさんと、スタンフォード大学の超弦理論研究者のシャミット・カチュルさんと3人で、別のテーマについてのシンポジウムの提案をしたところ、採択されました。
というわけで、今回は私も組織委員です。
今回のシンポジウムのテーマは、「量子もつれ : 量子物質から弦理論へ」 としました。最近、量子情報理論や物性物理学で注目を浴びている量子もつれの問題は、ホログラフィー原理などを通じて、超弦理論におけるブラックホールの量子力学とも深い関係にあります。そこで、物性物理や量子情報から、超弦理論の研究者まで、幅広い人々を集めて議論をしようという試みです。
昨晩、ロサンゼルスをたって夜行便 ー 寝不足になるのでレッド・アイ(赤目)と呼ばれます ー でワシントンDCへ。そこで飛行機を乗り換えて3時間半ほどで、セント・トーマス島に着きます。さらに、船で45分ぐらい行くとセント・ジョン島です。
明日からのシンポジウムが楽しみです。
さて、ブログで理科系の書籍の書評を書かれている「とね」さんが、拙著 『強い力と弱い力』 の書評記事を書いてくださいました。
⇒ とねさんの書評
「他の啓発書と比較して本書には次のような特長がある」として、次のような点を指摘されています:
- 最新の研究成果やその意義が解説されている。
- 各章の間の論理関係が明確なので理解しやすい。
- 増改築を重ねた温泉旅館のたとえ話、6・3・3制のたとえ話、新宿駅のたとえ話など大栗先生独自の説明が活かされている。
- 新聞やテレビ報道での説明の不正確さ、間違いを正している。
- 原発問題、太陽エネルギーなど現代社会で関心がもたれているテーマと弱い力の関係が説明されている。
- 科学予算の意義が具体的に述べられていること。
- 物理学者の人間としての姿がありのままに描かれていること。
- 初学者が疑問に思う箇所を見つけ出す才能と抜群の解説力。
私が注意して書いたところを、きちんと評価してくださって、うれしいです。ありがとうございます。
by planckscale
| 2013-02-04 08:19