2009年 01月 22日
プランク |
このブログのURLのPlanckではなく、prankの話です。
私の今年の新年の決意は、「パサデナにいて、しかも病気でない週には、週に3回ジムに行って運動をする。」というものです。Caltechのジムのすばらしいところは、最新鋭の器具が揃っているのに、昼休みと夕方以外はいつ行ってもすいているということです。学生はみんな勉強で忙しいからです。そのため、スポーツチームはさえません。たとえば、バスケットボール部は、21年間一度も勝つことができず240連敗という大記録を達成し、それを題材にしたドキュメンタリー映画までできました。なにしろ、高校時代にバスケットボールをしていた学生より、高校を首席で卒業した学生の方が多いチームなので仕方がありません。またしばらく前には、ギフトショップで、「1993年以来無敗のフットボールチーム」と書いたT-シャツを売っていました。1993年以来フットボールチームがなかったからです。空集合については任意の言明が真であるというわけです。
Caltechの学生が好むスポーツがプランクです。英和辞典には「冗談」とか「わるふざけ」と書いてありますが、Caltechでは原状復帰が可能であるという但し書きが付きます。
ローズボールはパサデナで毎年1月1日に開かれる大学フットボールの試合です。当然Caltechは出場したことはありません。1961年はワシントン大学対ミネソタ大学で、ワシントン大学の応援はマスゲームが有名でした。ところが、ハーフタイムの演技の最後の場面で、スタジアムの10万人の観衆と全米の数千万人のテレビ視聴者の見守る中、ワシントン大学の名前の代わりにCaltechの文字が浮かび上がったのです。数日前に、高校の学校新聞の記者に変装したCaltechの学生がワシントン大学のチァーリーダーからマスゲームの仕組みを聞き出し、それから逆算して新たに2232組のインストラクションを作り、当日の朝早く応援席に置いておいたのだそうです。
ロサンゼルスのハリウッドのサインをCaltechに直したプランクも有名です。原状復帰の原則に従って、布で隠してあるだけです。
米国では一人の受験生がいくつでも大学を受けることができるので、優秀な学生は大学どうして取り合いになります。そこで、3 - 4月には各大学で合格者の勧誘のイベントが開かれます。数年前にマサチューセッツ工科大学(MIT)で開かれた勧誘のイベントでは、会場の出口で係員に扮したCaltechの学生がMITと胸に書かれたT-シャツを配りました。ところが、その裏には「Because not everybody can go to Caltech (誰でもCaltechに行けるわけじゃないからね。)」と書かれていました。合格者勧誘のイベントの間、何百人もの生徒がこのT-シャツを着てMITのキャンパスを歩き回っていたそうです。
私は京都大学の出身ですが、そこでもプランクの話を聞いたこともあります。8月に行われる五山の送り火の晩に、数名の京大生がサーチライトをもって如意ヶ岳に登り、「大」の字の右上に点と付けて「犬」の字に変えてしまったというのです。原典を知らないので、都市伝説かも知れませんが。(檀家の人に悪いので、真似をしてはいけません。)
ちなみに、Caltechのバスケットボールチームはドキュメンタリー映画が公開になった直後に、21年ぶりの1勝をあげました。
私の今年の新年の決意は、「パサデナにいて、しかも病気でない週には、週に3回ジムに行って運動をする。」というものです。Caltechのジムのすばらしいところは、最新鋭の器具が揃っているのに、昼休みと夕方以外はいつ行ってもすいているということです。学生はみんな勉強で忙しいからです。そのため、スポーツチームはさえません。たとえば、バスケットボール部は、21年間一度も勝つことができず240連敗という大記録を達成し、それを題材にしたドキュメンタリー映画までできました。なにしろ、高校時代にバスケットボールをしていた学生より、高校を首席で卒業した学生の方が多いチームなので仕方がありません。またしばらく前には、ギフトショップで、「1993年以来無敗のフットボールチーム」と書いたT-シャツを売っていました。1993年以来フットボールチームがなかったからです。空集合については任意の言明が真であるというわけです。
Caltechの学生が好むスポーツがプランクです。英和辞典には「冗談」とか「わるふざけ」と書いてありますが、Caltechでは原状復帰が可能であるという但し書きが付きます。
ローズボールはパサデナで毎年1月1日に開かれる大学フットボールの試合です。当然Caltechは出場したことはありません。1961年はワシントン大学対ミネソタ大学で、ワシントン大学の応援はマスゲームが有名でした。ところが、ハーフタイムの演技の最後の場面で、スタジアムの10万人の観衆と全米の数千万人のテレビ視聴者の見守る中、ワシントン大学の名前の代わりにCaltechの文字が浮かび上がったのです。数日前に、高校の学校新聞の記者に変装したCaltechの学生がワシントン大学のチァーリーダーからマスゲームの仕組みを聞き出し、それから逆算して新たに2232組のインストラクションを作り、当日の朝早く応援席に置いておいたのだそうです。
ロサンゼルスのハリウッドのサインをCaltechに直したプランクも有名です。原状復帰の原則に従って、布で隠してあるだけです。
米国では一人の受験生がいくつでも大学を受けることができるので、優秀な学生は大学どうして取り合いになります。そこで、3 - 4月には各大学で合格者の勧誘のイベントが開かれます。数年前にマサチューセッツ工科大学(MIT)で開かれた勧誘のイベントでは、会場の出口で係員に扮したCaltechの学生がMITと胸に書かれたT-シャツを配りました。ところが、その裏には「Because not everybody can go to Caltech (誰でもCaltechに行けるわけじゃないからね。)」と書かれていました。合格者勧誘のイベントの間、何百人もの生徒がこのT-シャツを着てMITのキャンパスを歩き回っていたそうです。
私は京都大学の出身ですが、そこでもプランクの話を聞いたこともあります。8月に行われる五山の送り火の晩に、数名の京大生がサーチライトをもって如意ヶ岳に登り、「大」の字の右上に点と付けて「犬」の字に変えてしまったというのです。原典を知らないので、都市伝説かも知れませんが。(檀家の人に悪いので、真似をしてはいけません。)
ちなみに、Caltechのバスケットボールチームはドキュメンタリー映画が公開になった直後に、21年ぶりの1勝をあげました。
by planckscale
| 2009-01-22 00:00