2009年 03月 03日
スティーブン・ホーキングさん |
スティーブン・ホーキングさんが今週から4月のはじめまで、Caltechに滞在されています。ホーキングさんは毎年この時期にCaltechにいらっしゃって、今年は私のオフィスの隣がホーキングさんの居室です。Caltechへは、ご家族と数名の大学院生、24時間看護のための看護士3名の大所帯でいらっしゃいます。ホーキングさんのオフィスには人が始終出入りして、活発な様子です。
ホーキングさんがCaltechに定期的にいらっしゃるようになったのは1970年代の前半です。有名なブラックホールのホーキング輻射の論文も、その着想はCaltechで得られたと聞いています。また、この論文のあと、ブラックホールの蒸発が因果的決定論と矛盾するという衝撃的な主張をした論文は、Caltechで書かれました。そして、この主張が正しいかどうかを見極めようとする努力が、超弦理論の大きな発展の原動力の一つとなりました。
ホーキングさんは科学の啓蒙活動にも熱心で、Caltechにいらっしゃるときにも市民講演会をなさいます。一般向けの著書でおそらく一番有名なのは『A Brief History of Time (邦題:ホーキング、宇宙を語る)』でしょう。この本の英文初版は1988年に出版されて、私はそのころプリンストンの高等研究所の研究員でした。プリンストンで通っていた歯医者さんが、孫に薦められたといってこの本を読んでいました。私が理論物理学の研究をしていると聞くと、むし歯の治療中に、ビッグバンの証拠はどこにあるのだとか、宇宙の始まりの前はどうなっていたのかといって聞いてくるのには困りました。
ホーキングさんがCaltechに定期的にいらっしゃるようになったのは1970年代の前半です。有名なブラックホールのホーキング輻射の論文も、その着想はCaltechで得られたと聞いています。また、この論文のあと、ブラックホールの蒸発が因果的決定論と矛盾するという衝撃的な主張をした論文は、Caltechで書かれました。そして、この主張が正しいかどうかを見極めようとする努力が、超弦理論の大きな発展の原動力の一つとなりました。
ホーキングさんは科学の啓蒙活動にも熱心で、Caltechにいらっしゃるときにも市民講演会をなさいます。一般向けの著書でおそらく一番有名なのは『A Brief History of Time (邦題:ホーキング、宇宙を語る)』でしょう。この本の英文初版は1988年に出版されて、私はそのころプリンストンの高等研究所の研究員でした。プリンストンで通っていた歯医者さんが、孫に薦められたといってこの本を読んでいました。私が理論物理学の研究をしていると聞くと、むし歯の治療中に、ビッグバンの証拠はどこにあるのだとか、宇宙の始まりの前はどうなっていたのかといって聞いてくるのには困りました。
by planckscale
| 2009-03-03 12:58









