2009年 03月 11日
ガリレオと望遠鏡 |
今年は、ガリレオが望遠鏡で宇宙を見てから400年の記念の年(世界天文年)なので、Caltechでもガリレオにちなんださまざまな行事があります。先週の金曜日には、トーマス・クーンの学生で、カリフォルニア大学バークレイ校で副学長も勤めた、科学史の権威のジョン・ヘイルブルンさんによる「教授から伝道者へ:望遠鏡によって変貌したガリレオ」と題する講演がありました。Caltechで毎年3回行われるハリス記念科学文明講演会のひとつでした。ガリレオは、40歳代半ばまでは平穏な学者生活を送っており、ケプラーと文通をしていたものの、地動説を強く主張することはありませんでした。しかし、望遠鏡で木星の月を発見したことを契機に、地動説こそがキリストの教えに沿うものであると確信し、地動説の熱烈な伝道者に変身したそうです。ガリレオは、潮汐の説明によって、地動説の正しさを確信したという説もあります。たとえば、有名な「天文学対話」のもともとの題は「潮の満ち引きについての対話」だったそうです。しかし、ヘイルブルンさんは、望遠鏡による観察のインパクトがもっとも重要だったと考えていらっしゃるようでした。
ガリレオが異端審問を受けるに至った事情についての話もありました。Caltechは科学史の先生が充実しているので、講演の後の質疑も盛り上がっていました。
by planckscale
| 2009-03-11 00:45









