2009年 05月 07日
Caltechのひみつ、その2 |
以前、Caltechの学生のプランクについて書きましたが、これと同じような気晴らしに、地下トンネルの探検があります。どこの大学にもあると思いますが、Caltechの地下には電気、ガス、水道、温水などを配給するトンネルが張り巡らされています。「名誉の誓い」によって、Caltechの学生には全ての建物に出入りできるマスターキーが配給されているので、(と言うか、鍵がなければ自分たちであけてしまうので、マスターキーを渡しておいたほうが手間がないので、)地下のトンネルから地下室への出入り口を通じてどこの建物にも出入りできます。
トンネルの探検についてはいろいろな武勇談がありますが、特に有名なのはミリカン図書館の屋上の扉の盗難です。ミリカン図書館はCaltechで一番背の高い建物で、たとえばハロウィーンの晩に学生が屋上からカボチャを投げ落とすのに使われています。(これは、ロバート・ミリカンが電子の電荷を測定し、ノーベル物理学賞授賞対象のひとつとなった、Oil Drop Experiment(油滴実験)に因んだものです。)あるとき、警備係が安全のために屋上の扉の鍵を頑丈なものに取り替えて、学生が出入りできないようにしました。これを挑戦と考えたブラッカー・ハウスの学生たちは、早速この扉を盗むことにしました。金曜日の夜に集まった学生たちは、建物の警報を解除して10階までは到達できたのですが、内側から鍵を開けることはできませんでした。外側からは鍵がかかっていないようだったので、別のルートから屋上に行く方法はないかと考えたところ、通気用の縦坑があることに気がつきました。これを8階から屋上まで登って外から扉を開けたのが、後に超弦理論におけるD-ブレーン構成法を発見したポルチンスキーさんです。
50キロ近くする扉を1階までおろして、ブラッカー・ハウスに隠しました。その後、警備係長にあって、ミリカンの屋上の扉はどうしたのでしょうねと言ったら、週明けまでに返せば不問にすると言われたそうです。そこで、盗んだ学生たちで署名をした扉は、月曜日の早朝に警備係室に返却されました。上の写真の左から3人目がポルチンスキーさんです。
このほかに、学生寮の部屋の内側の壁と建物の外の壁の間にも空間があって、ここを探検する学生もいるそうです。これはHyper Space(超空間?)と言うのだそうです。
by planckscale
| 2009-05-07 13:06









