2009年 05月 08日
あと1週間 |
今日のコロキウムは、プリンストン大学のカーティス・カランさんが生物物理学の話をしてくださる予定でしたが、キャンセルになったので、Caltechに半年間滞在されているイリノイ大学のベンジャミン・バンデルトさんが宇宙背景放射の話をしてくださいました。宇宙背景放射とは、ビッグバンの残り火が宇宙の膨張によってマイクロ波にまで引き伸ばされたもので、それを観測することで初期宇宙の様子が分かります。
天文学・天体物理学の新しい建物の前には、上の写真のように秒読みの時計が掲示されています。5月14日には、赤外宇宙望遠鏡のハーシェル天体望遠鏡と、宇宙背景放射を測定するプランク衛星が、仏領ギニアからアリアン・スペース社によって打ち上げられる予定になっているからです。アリアン5号に搭載された2つの観測衛星は、太陽と地球の引力の釣り合う第2ラグランジュ点(下の図のL2)を目指します。
ハーシェルもプランクも欧州宇宙機関の計画ですが、NASAも大きく関与しています。Caltechは、NASAのハーシェル・科学センターと米国プランク・データ・センターの両方を運営しているので、来週の14日には打ち上げの生中継を見ながらのパーティが予定されています。私は、今週末に東京に向かうのでパーティには出られませんが、IPMUから打ち上げの成功を祈っています。(日本では深夜ですね。)
プランク計画のリーダーの1人のアンドリュー・ラングさんに、プランクの観測結果はいつ頃分かるのかとお聞きしたら、「君たちが見れるのは3年先だろうね、ははは。」と言われました。打ち上げてから数ヵ月後に科学データが取れるようになるそうですが、しばらくは研究グループ内の機密情報になるようです。
天文学・天体物理学の新しい建物の前には、上の写真のように秒読みの時計が掲示されています。5月14日には、赤外宇宙望遠鏡のハーシェル天体望遠鏡と、宇宙背景放射を測定するプランク衛星が、仏領ギニアからアリアン・スペース社によって打ち上げられる予定になっているからです。アリアン5号に搭載された2つの観測衛星は、太陽と地球の引力の釣り合う第2ラグランジュ点(下の図のL2)を目指します。
ハーシェルもプランクも欧州宇宙機関の計画ですが、NASAも大きく関与しています。Caltechは、NASAのハーシェル・科学センターと米国プランク・データ・センターの両方を運営しているので、来週の14日には打ち上げの生中継を見ながらのパーティが予定されています。私は、今週末に東京に向かうのでパーティには出られませんが、IPMUから打ち上げの成功を祈っています。(日本では深夜ですね。)
プランク計画のリーダーの1人のアンドリュー・ラングさんに、プランクの観測結果はいつ頃分かるのかとお聞きしたら、「君たちが見れるのは3年先だろうね、ははは。」と言われました。打ち上げてから数ヵ月後に科学データが取れるようになるそうですが、しばらくは研究グループ内の機密情報になるようです。
by planckscale
| 2009-05-08 14:07