2009年 06月 25日
Strings 2009: 3日目 |

火曜日の夜は、会議のツアーでローマ郊外にあるハドリアヌス帝の別荘を見学し、野外劇場で現代舞踏を鑑賞しました。ハドリアヌス帝と言えばイギリスの北部の長城が思い浮かびますが、ローマ帝国の最盛期の皇帝の別荘だけに、1つの都市のような巨大な遺跡でした。上の写真にある野外劇場は、500人以上いた奴隷のために作った浴場の跡だそうです。舞踏では、3人のダンサーの1人は日本人で、中原中也の詩の日本語での朗読がありました。また、文楽に使うような人形も出てきました。ギリシア悲劇のようにコーラスがついていましたが、あとでエリアス・キリトシスさんに聞いたらコルシカ語の歌詞だったそうです。
水曜日の午前は、ミケランジェロ・マンガノさんのLHC物理についての概説から始まりました。午前の焦点はカムラン・バッファさんのF理論の話でした。重力場の自由度が素粒子の自由度と分離できるという仮定と、現象論からの定性的な要請を組み合わせると、F理論の局所的構造がほとんど一意的に決まってしまい、それからフレーバー物理についての定量的予言ができるとのことで、ランドスケープの思想と真っ向に対立する考え方だと思います。
昨日停電があったので、私の講演は午後の最初になりました。会議場の音響が良すぎるせいか、質問者の声が反響して聞き取りにくかったのに閉口しました。
講演の後は一時ホテルに戻って、会議電話に出席しました。来週の前半にCaltechである国際会議の準備のためでした。その後、また会議場に戻って、色々な参加者と議論をしました。
by planckscale
| 2009-06-25 05:47









