2009年 08月 22日
10周年おめでとうございます。 |
日比野安平先生は私が高校生のときの化学の先生でしたが、現在は岐阜県先端科学技術体験センター(サイエンスワールド)の館長をなさっています。この科学館は、雑誌『日経Kids+』5月号の特集「親子ではまる科学館23」で、全国23科学館の筆頭に掲載されていました。国内唯一の実験体験型科学館とのことで、とても楽しそうな科学館です。
今年で10周年とのことで、その記念企画の1つとして、7月20日に有馬朗人先生や黒木登志夫先生を迎えて記念講演会が開かれたそうです。
私も高校のときにお世話になったものとして、お祝いのメッセージをお送りしました。以下にそれを再録します。おめでとうごさいます。
日比野先生、
先端科学技術センターの開館10周年おめでとうございます。私は子供の頃から科学館が大好きで、当時金華山のふもとにあった科学館にしばしば通い、科学への関心を高めたことを憶えています。また、大人になってからも、旅先で科学館を訪れることを楽しみにしています。日本には、国立科学博物館や科学技術館、日本未来館などの著名な科学館がありますが、先端科学技術体験センターも代表的な23の科学館の1つに選ばれ、入場者が3、000人を越える日もあるとお聞きし、すばらしいことだと思います。
我々は現在、地球規模の気候変動や化石燃料の枯渇と言った未曾有の危機に直面する一方で、科学技術の進歩によりこれらを乗り越えてさらなる飛躍をするチャンスの時代に生きています。このような時代に、日本の将来を担う子供たちに科学のすばらしさを伝えることはとりわけ重要です。また、市民の皆さん一人ひとりの科学的教養を高めることは、民主主義国家である日本が正しい科学政策をとり、我々の将来の繁栄を確かなものにすることにもつながると思います。
私は、東京大学に一昨年新設された数物連携宇宙研究機構に主任研究員として参加し、機構の広報活動の一環として、市民講演会などをする機会もいただいています。私の研究分野は素粒子論という浮世離れしたものですが、「宇宙は何でできているのか? どうやって始まったのか? その行き着く先は? どんな法則に支配されているのか? そもそも我々は何故存在するのか?」といった我々の存在の根源にかかわる問題は、多くの人の興味を引き付けるようで、このような角度からでも科学のすばらしさを知っていただければと思っています。
最後になりましたが、日比野先生には、高校生時代にとてもお世話になりました。先生に教えていただいたことが、科学者になる大切なきっかけにもなりました。ありがとうございます。先端科学技術センターの発展とともに、日比野先生のさらなるご活躍をお祈り申し上げます。
今年で10周年とのことで、その記念企画の1つとして、7月20日に有馬朗人先生や黒木登志夫先生を迎えて記念講演会が開かれたそうです。
私も高校のときにお世話になったものとして、お祝いのメッセージをお送りしました。以下にそれを再録します。おめでとうごさいます。
日比野先生、
先端科学技術センターの開館10周年おめでとうございます。私は子供の頃から科学館が大好きで、当時金華山のふもとにあった科学館にしばしば通い、科学への関心を高めたことを憶えています。また、大人になってからも、旅先で科学館を訪れることを楽しみにしています。日本には、国立科学博物館や科学技術館、日本未来館などの著名な科学館がありますが、先端科学技術体験センターも代表的な23の科学館の1つに選ばれ、入場者が3、000人を越える日もあるとお聞きし、すばらしいことだと思います。
我々は現在、地球規模の気候変動や化石燃料の枯渇と言った未曾有の危機に直面する一方で、科学技術の進歩によりこれらを乗り越えてさらなる飛躍をするチャンスの時代に生きています。このような時代に、日本の将来を担う子供たちに科学のすばらしさを伝えることはとりわけ重要です。また、市民の皆さん一人ひとりの科学的教養を高めることは、民主主義国家である日本が正しい科学政策をとり、我々の将来の繁栄を確かなものにすることにもつながると思います。
私は、東京大学に一昨年新設された数物連携宇宙研究機構に主任研究員として参加し、機構の広報活動の一環として、市民講演会などをする機会もいただいています。私の研究分野は素粒子論という浮世離れしたものですが、「宇宙は何でできているのか? どうやって始まったのか? その行き着く先は? どんな法則に支配されているのか? そもそも我々は何故存在するのか?」といった我々の存在の根源にかかわる問題は、多くの人の興味を引き付けるようで、このような角度からでも科学のすばらしさを知っていただければと思っています。
最後になりましたが、日比野先生には、高校生時代にとてもお世話になりました。先生に教えていただいたことが、科学者になる大切なきっかけにもなりました。ありがとうございます。先端科学技術センターの発展とともに、日比野先生のさらなるご活躍をお祈り申し上げます。
by planckscale
| 2009-08-22 18:37