2009年 08月 06日
ワグナーと無限摂動 |
今日は午後にオフィスで勉強をしていたら歌声が聞こえてきました。外に出てみるとすばらしいソプラノだったのでミュージック・テントに向かうと、明日の夕方にアスペン音楽祭の60周年を祝う特別コンサートに出演されるデボラ・ボイトさんが、リハーサルをなさっていました。公開リハーサルではなかったのでテントの窓からのぞいただけですが、ワグナーの『タンホイザー』、ベートーベンの『フィデリオ』、シュトラウスの歌曲をたっぷり聴くことができました。
今日のe-Print arXivには、アルブレヒト・クレムさんらが、トポロジカルな弦理論の正則異常方程式(BCOV方程式)を解いて、コンパクトなカラビ・ヤウ多様体の場合に、分配関数を摂動展開の無限次まで決定したという論文が掲載されていました。これは長年の懸案だったので、うれしいニュースです。どのくらいあからさまな形で書けているのかを、よく調べてみたいと思います。
またIPMUの高柳さんらが、(2+1)次元のリフシッツ型の非相対論的場の量子論には、広い仮定の下で、対応する重力理論で超弦理論の極限となっているものがないとする論文を発表されていました。先月サンタバーバラで聞いた、シャミット・カチュルさんらの構成も超弦理論に埋め込めないのですね。
夕方には、毎週好例のキッズ・バーベキューでした。物理学者による子供向けの講演のまえに、毎回中高校生の姉弟の2人組による化学実験があります。今日は今年最後の実験というので、見栄えのする出し物が用意されていました。この2人組はこの数年の間毎年やっているので、説明のしかたも上手です。
子供向けの講演はワシントン・テーラーさんで、ご自分に小学生の子供がいるだけに、わかりやすく工夫されていました。エネルギーには、運動、位置、化学、質量エネルギーなどいろいろな形があって、それらの間の大きさがどのように違うのかを、子供達を使った実演で説明していました。
今日のe-Print arXivには、アルブレヒト・クレムさんらが、トポロジカルな弦理論の正則異常方程式(BCOV方程式)を解いて、コンパクトなカラビ・ヤウ多様体の場合に、分配関数を摂動展開の無限次まで決定したという論文が掲載されていました。これは長年の懸案だったので、うれしいニュースです。どのくらいあからさまな形で書けているのかを、よく調べてみたいと思います。
またIPMUの高柳さんらが、(2+1)次元のリフシッツ型の非相対論的場の量子論には、広い仮定の下で、対応する重力理論で超弦理論の極限となっているものがないとする論文を発表されていました。先月サンタバーバラで聞いた、シャミット・カチュルさんらの構成も超弦理論に埋め込めないのですね。
夕方には、毎週好例のキッズ・バーベキューでした。物理学者による子供向けの講演のまえに、毎回中高校生の姉弟の2人組による化学実験があります。今日は今年最後の実験というので、見栄えのする出し物が用意されていました。この2人組はこの数年の間毎年やっているので、説明のしかたも上手です。
子供向けの講演はワシントン・テーラーさんで、ご自分に小学生の子供がいるだけに、わかりやすく工夫されていました。エネルギーには、運動、位置、化学、質量エネルギーなどいろいろな形があって、それらの間の大きさがどのように違うのかを、子供達を使った実演で説明していました。
by planckscale
| 2009-08-06 10:47