2009年 10月 23日
量子重力理論 |
今年は、日本語の解説記事を書く機会がたくさんありました。超弦理論の現状と展望について書いた記事が、サイエンス社から今月出版された『別冊・数理科学』の「量子重力理論」特集号に掲載されました。雑誌『数理科学』に出版された記事の再録もありますが、量子重力理論の様々な側面を研究されている先生方による、新規の記事も多数掲載されています。
小玉英雄: 「量子重力理論」 ~検証に向けた新たな展開~
米谷民明: 「量子重力理論の起源」
川合光: 「素粒子論の現状と展望」 ~量子重力の立場から~
高柳匡: 「量子重力と共形場理論」
西村淳: 「超弦理論の数値シミュレーション」
向山信治: 「宇宙の暗黒成分と量子重力」
私の記事は、「素粒子の統一理論としての超弦理論」と題しています。超弦理論の研究から生み出された理論物理学の手法は物理学のさまざまな問題に応用されていますが、その本来の目的は素粒子の究極の統一理論の構成にあると思います。そこで今回の記事では、超弦理論の本来の目的に正面から向き合い、超弦理論から素粒子の究極の統一理論を構成しようとする試みの現状について解説しました。話題になっているストリングランドスケープについて考察し、また最近のF-理論を使った現象論的模型の構成についても解説しました。
先週末に、神保町の三省堂書店に行ったら、理工系のフロアーでエスカレータを降りた目の前に平積みになっていました。
私も含めて、7名の新規執筆者のうち3名がIPMU関係者です。お読みいただけるとうれしいです。
by planckscale
| 2009-10-23 00:07









