2009年 10月 24日
竜とブラックホール |
今日は子供の学校の父母のパーティがありました。ハロウィーンにはまだ1週間ありますが、凝った仮装で来るカップルがいたり、占い師やライブバンドが登場したり、父母の会で校長先生もいらしているのに、アメリカ人の乗りのよさには圧倒されます。私は仮装をしていかなかったので、竜のフェイス・ペイントをされました。今日の午後は、大学の新入生のために現代物理学の入門講義をしました。毎週、先生が交代で自分の分野の話をわかりやすく説明することになっています。私は、昨年東京大学の物理学教室でさせていただいたコロキウムと、春に多摩六都未来館のサイエンスカフェでのスライドを組み合わせて、ブラックホールの量子論について話しました。
講義の後で、学部の間にこのような分野で何か研究できないかと相談されました。Caltechでは、実験分野では学部学生でも研究に参加して、論文を書く人もいますが、理論物理学、特に素粒子論でオリジナルな仕事をするのには準備が必要です。以前に、高校のときに場の量子論を勉強したという学生がいて、そのときにはDブレーンの勉強をさせて論文も書かせたら、それに対して学内のファインマン賞が授賞されたことがあります。しかしこれは例外的で、普通は「場の量子論を勉強してからまた来てね。」といって追い返してしまうことが多いので、何かもっと気の聞いた対応ができないものかと思います。
今日の超弦理論セミナーでは、プリンストンの高等研究所のアナトリー・ディマルスキーさんがN=4超対称ゲージ理論のウィルソン・ループについて話してくれました。まだ論文になっていないので詳しいことは書けませんが、純粋スピノルを使ってウィルソン・ループへをきれいに分類してくれました。これで、経路積分の局在化の現象がうまくわかるともっとよいのですが。
by planckscale
| 2009-10-24 14:24









