2009年 10月 31日
コヨーテとモノドロミー |
学校に行く途中で、ついにコヨーテを目撃しました。お隣の猫を殺めたのは此奴かもしれません。急いで自転車から降りて写真を撮りましたが、コヨーテはちょっと横目で見ただけで、気にも留めずに悠々と歩き去っていきました。昨日に続いて、今日も西大和学園の中学3年生のグループがCaltechを訪問しました。Caltechの学生に引率されて、学生寮やいくつかの研究棟を見学した後、この1月に完成したばかりの天文学・天体物理学センターに来てくれました。私が30分ぐらい研究の話をした後、質疑応答になりました。昨日は山崎さんに次々と質問が出ていたので、今日もたくさん質問があるかと期待していったら、あまり手が上がりませんでした。大学院生の山崎さんの方が親しみやすかったのかもしれません。
私のアウトリーチ活動については、ここにまとめてあります。日本語の解説記事もいくつか置いてあるので、よろしければご覧ください。昨年の夏は、群馬県のスーパーサイエンス・ハイスクールの高校生がCaltechを訪問しました。このときは丸1日あったので、Caltechの日本人研究者の皆さんのご協力を得て、研究室見学やデモンストレーション、若手研究者による講演などのプログラムを組むことができました。この訪問については、新聞にも取り上げられました。1日の終わりにCaltechの芝生の上でバーベキューをしたことも、印象深かったようです。
今日は超弦理論セミナーが2つありました。ストーニー・ブルックのシュロモ・ラザマトさんは、AdS_3/CFT_2対応でしばしば話題になる対称積オービフォルド模型の相関関数を計算する方法を開発されました。
スタンフォード大学のアレキサンダー・ウエストファルさんは、カオティック・インフレーション模型を超弦理論の中で実現する方法を考えました。このインフレーション模型では、インフラトン場がプランク・スケールの何倍も変化する必要があります。しかし、超弦理論から導かれる多くの模型では、そのようは大きな変化は許されません。これが一般に成り立つことだとすると、宇宙背景輻射の極性に強い制限がついて、プランク衛星による観測結果に予言ができることになります。これは、本当に超弦理論の予言なのか、インフラトン場がプランク・スケールより大きく変化をする模型は作れないのか、というのが問題です。
ウエストファルさんたちは、Dブレーンがあると4次元のアクシオン場が周期性を失うという効果(これを彼らはモノドロミー機構と呼びました)を使って、インフラトン場が大きく変化できる模型を作りました。私は、彼らの模型に疑問があったので、とてもよい機会でした。セミナーを聞いていくつかの疑問は解消しましたが、まだ完全に納得できていないので、もう少し考えたいと思います。
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by planckscale
| 2009-10-31 14:51









