2009年 12月 29日
物理学の喜びは |
先日、映像技術の方に映画『アバター』を観るように勧められたので、今日はパサデナの一番大きい映画館に行きました。ところが、午後7時からの上映はすでに満席。このあたりでは、めったにないことです。念のためインターネットでチェックしたら、隣町の映画館で午後8時からの席がまだ余っている!急いで駆けつけたら、こちらは比較的すいていました。というわけで、話題の映画を拝見しました。ここに書くまでもありませんが、3Dの技術はすばらしいと思いました。これから、こういう映画が主流になるのでしょうか。知っている人が出てくるかと思って、クレジットの最後まで見ていましたが、技術者の数に驚きました。こちらでは、皆さんクレジットの始めで席を立ってしまうので、最後まで残っていたのは私たちだけでした。
映画のポスターを貼ろうと思ったのですが、著作権の扱いに自信がなかったので、ヒンズー教のビシュヌの10のアバター(化身)の絵。これはパブリック・ドメインだそうです。ニューヨーク・タイムズ誌に、この映画に関連して、米国はいつから汎神論の国になったのかというコラムが掲載されていましたので、ちょうどよいかも。
ところで、同じく今日のニューヨーク・タイムズ紙の科学欄に、物理学を研究する喜びについての、デニス・オーバービーさんの記事が掲載されていました。先日書いたように、科学が社会の役に立っているのはそれはそれで事実なのですが、私のような研究者はなんと言っても楽しいから研究をしています。そのあたりのことがうまく書いてあったので、リンクします。⇒ http://www.nytimes.com
オーバービーさんの奥さんがPETスキャンを受けた話から、PETのPはディラックの予言した陽電子(positron)と説明するなど、物理学のいろいろな応用について述べた後、しかしCERNでLHCを建設したのはこうした応用のためではないと切り替えます。最近のCDMSの暗黒物質騒動では、Caltechのマリア・スピロポロさんが引用されています。最後は、暗黒物質を予言したベラ・ルービンさんの言葉で締めくくっています:I’m sorry we all know so little. But that’s kind of the fun, isn’t it?
さあ、明日も研究だ!
by planckscale
| 2009-12-29 17:18









