2010年 02月 06日
Heavy Ion Cafe |
今日は午前中は依頼されている日本語解説文の執筆。午後は本郷に行ってダム・ソンさんの講義を聞きました。
今日は朝から快晴で、こんないい天気には外を散歩したいものだと思いながら原稿を書いていましたが、一通り完成して、昼ごはんのために出てみたら、寒い!風が冷たい!
カリフォルニアの気候に慣れているせいかと思いましたが、本郷に行ってから他の人と話をしたら、今日は特に寒い日だったようです。
ダム・ソンさんは来週のIPMUフォーカス・ウィークのために来日されています。今日は原子核物理学の研究者の方々が企画・運営されているHeavy Ion Cafeで講義をされました。私はこれを聞くために日本行きの予定を2日早めましたが、その甲斐が充分にありました。
ソンさんはAdS/CFT対応の応用について3つの講義をされました。その各々が、独創的な視点と深い洞察に溢れたもので、とても勉強になりました。
1つめはAdS/CFT対応の復習でしたが、稲見武夫さんの質問に促されて、有限温度でのゲージ場の有効質量の深い話になりました。
2つめは、Sonさんが重要な貢献をされたAdS/CFTの流体力学への応用で、特に私がもやもやとしていた事象の地平線での境界条件のとり方についても、明解な説明がありました。
3つめは、ハドロン物理への応用で、特に坂東昌子さん、九後太一さん、山脇幸一さんが1980年代に提唱された隠れた局所対称性ある模型が、 AdS/CFTでは高次元で実現されることになるというのに驚きました。
どの講義でも、質問があるとそれに的確に答えるだけでなく、そこから話が拡がっていって、研究された分野について細部にわたって考えつくされている様子がわかりました。
今日は朝から快晴で、こんないい天気には外を散歩したいものだと思いながら原稿を書いていましたが、一通り完成して、昼ごはんのために出てみたら、寒い!風が冷たい!
カリフォルニアの気候に慣れているせいかと思いましたが、本郷に行ってから他の人と話をしたら、今日は特に寒い日だったようです。
ダム・ソンさんは来週のIPMUフォーカス・ウィークのために来日されています。今日は原子核物理学の研究者の方々が企画・運営されているHeavy Ion Cafeで講義をされました。私はこれを聞くために日本行きの予定を2日早めましたが、その甲斐が充分にありました。
ソンさんはAdS/CFT対応の応用について3つの講義をされました。その各々が、独創的な視点と深い洞察に溢れたもので、とても勉強になりました。
1つめはAdS/CFT対応の復習でしたが、稲見武夫さんの質問に促されて、有限温度でのゲージ場の有効質量の深い話になりました。
2つめは、Sonさんが重要な貢献をされたAdS/CFTの流体力学への応用で、特に私がもやもやとしていた事象の地平線での境界条件のとり方についても、明解な説明がありました。
3つめは、ハドロン物理への応用で、特に坂東昌子さん、九後太一さん、山脇幸一さんが1980年代に提唱された隠れた局所対称性ある模型が、 AdS/CFTでは高次元で実現されることになるというのに驚きました。
どの講義でも、質問があるとそれに的確に答えるだけでなく、そこから話が拡がっていって、研究された分野について細部にわたって考えつくされている様子がわかりました。
by planckscale
| 2010-02-06 20:54