2010年 08月 12日
BCOV |

1993年にマイケル・ベルシャドスキーさん、セルジオ・チェコッティさん、カムラン・バッファさんと私の4人で書いた論文の著者が17年ぶりに集まったので、記念写真を撮りました。著者の頭文字をとってBCOVと呼ばれることが多いので、アルファベット順に並びました。
BCOVの論文を書いた後、ベルシャドスキー(B)さんはトロント大学に教授職を得ましたが、サイモンズさんの会社である『ルネッサンス・テクノロジー』に移籍して、今はストーニー・ブルックにお住まいです。
チェコッティ(C)さんは政界に転じて、イタリアのフリウリ自治州の知事、また州都であるウディネの市長を歴任されましたが、昨年からトリエステの国際高等研究所に戻って物理学の研究を再開されています。物理の議論をしても、17年間のブランクをまったく感じさせません。イタリアの大学や国立研究所では、政府の仕事をしている間はどれだけ休職をしていてもよくて、辞めたらもとの教職や研究職に戻れるのだそうです。10年ほど前に一度選挙に負けて3ヶ月ぐらい研究所に戻ったときに、集中して論文を読んだので落ちこぼれなかったのだそうです。
バッファ(V)さんは以前と同じハーバード大学にいらっしゃいます。BCOVの論文を書いたときに生まれたご長男が今年は大学受験だそうで、時は流れるものだと思いました。
ベルシャドスキーさんやバッファさんのご家族もいらして、楽しいパーティでした。


by planckscale
| 2010-08-12 12:40