あけましておめでとうございます。

昨年は、IPMUのためにカリフォルニアと東京を五往復し（一昨年は六往復しました）、ベルリンに長期滞在し、また年末ぎりぎりまで中国の会議に出席するなど、飛び回った一年でした。

さまざまな場所で、いろいろな研究スタイルの人々と議論をすることができ、研究の上でも実り多い年でした。また、これから十年の間にどのような研究をしてゆくべきか、考えさせられる年でもありました。今年は、これをばねに新しい境地を開きたいと思います。

IPMUでは、最初の年に雇用した三年任期のポスト・ドクトラル・フェローが巣立つ時期になりました。皆さん次の研究職が順調に決まってきているようで、うれしいです。

昨年の秋から始まった東京大学とCaltechの共通講義は、今年の春まで続きます。このような機会を与えてくださった皆さんに感謝します。この試みが、国の垣根を越えた新しい教育のあり方の端緒になれば幸いです。

今年もよろしくお願いいたします。