2011年 01月 19日
スティーブン・ホーキングさん |

題名は、"My Brief History"。ご自身の生い立ち(小泉元首相と同じ日のお生まれだそうです)から、オックスフォード大学での学生生活、大学院生であったケンブリッジ大学での研究。
オックスフォード大学の学部時代は、努力してよい成績を取るのは格好が悪いという風潮だったので、まじめに勉強をしなかったのだが、病気になって長く生きられないかもしれないと知ってから、人生で何かを成し遂げたいと思い、研究に打ち込むようになったとおっしゃっていました。
"When you are faced with the possibility of an early death, it makes you realize life is worth living and there are lots of things you'd like to do."
後半は、ご自身の研究の話が中心で、一般相対論の特異点定理とその宇宙論的な意義、ブラックホールのホーキング輻射の発見、宇宙の波動関数の3つの話題について、研究の動機から語り起こしてくださいました。
1時間以上の講演の後で、あらかじめ学生やポスト・ドクトラル・フェローから送られてきていた質問から、3つを選んでお答えになりました。ご不自由な体にもかかわらず、研究に取り組まれ、人生を最大限に楽しもうとされる姿勢は感動的です。
明日はCaltechの学生のために別の講演会、来週は学生寮で学生が料理を作る夕食会に出られるそうです。
講演会場の外には、Caltechのキャンパスの端までの長い列ができていて、1200名収容できる大講義室に入りきらない人のために、べつに400名収容できる講義室にビデオ配信。それでも入りきらなかった人のために、講演会場の外でライブのビデオ上映もしていました。


by planckscale
| 2011-01-19 16:05