2011年 03月 31日
福島原発についての講演会 |
先日アナウンスしたCaltechの工学部教授のジョセフ・シェパードさんの講演会「福島第1原発の危機」が開かれました。こちらでの興味の高さを反映して、300名収容の講義室がほぼ満員になりました。
シェパードさんは、大学院生のときにスリーマイル島の原子力発電所の事故が起こり、以来30年以上にわたって原子炉の安全について研究されています。また、爆発現象についての専門家でもあります。
今回の講演では、原子力発電の機構や福島原発の構造から始まって、津波発生から現在に至る事故の進行状況を時間に沿って詳しく解説してくださいました。また、今後の見通しについてもご説明がありました。質疑応答も活発で、時間で打ち切らなければいけないほどでした。
厳しい内容でしたが、客観的な情報を正確に配信することも科学者の勤めだと思っています。講演のビデオとスライドは、後ほど公開されます。
会場では、震災義援金の募金活動も行われました。
講演をしてくださったシェパード教授、一週間ほどの期間で会場の設定や広報をしてくださったCaltechの広報室の皆さん、日本人会の皆さん、ありがとうございました。
by planckscale
| 2011-03-31 14:50