2011年 07月 01日
Strings 2011 |
Strings 2011の会議が終わって、ストックホルム空港で帰りの飛行機を待っているところです。Stringsの会議に来る目的は、講演を聞くこともさながら、いろいろな人と議論ができるのが一番大切です。今回も、朝から晩まで議論をして、とても有益でした。また、中山優さんとの論文を投稿する必要もあったので、ブログを更新しているひまがありませんでした。
(中山さんとの論文はこちら ⇒ http://arxiv.org。トリエステでは、ナラインさんが来週早速文献紹介をすると言っていました。)
今回の会議は超弦理論に触発された場の量子論の話題が多かったと思います。
私には、3日目のグレゴリー・ムーアさん、セルゲイ・グコフさん、ダビデ・ガイオットさん、バシリ・ペストゥンさんの講演が特におもしろかった。6次元を2+4と分けるAGT予想とともに、3+3に分解する話も豊富な内容があるようです。
また、2日目のマルコス・マリニョさんの行列模型を使った3次元のゲージ理論の解析も印象的でした。ゲージ群のランクNが大きくなる極限で、分配関数がNの3/2乗のように振舞うことはAdS/CFT対応を使って重力理論のほうから予想されていましたが、それが場の理論の計算で確認できたのはすばらしいです。
この方面では、藤さん、平野さんと森山さんが先週発表された論文arXiv:1106.4631が話題になっていて、マリニョさんの講演でも取り上げられていました。
このような分配関数がエアリー関数にまとまるということは、私がカムラン・バッファさんとエリック・フェアリンデさんと6年前に書いた論文hep-th/0502211でも予想していました。これが第1原理から導出されたのはうれしいです。
会議のバンケットは、丘の上のお城で開かれました。歴史のある大広間で、トナカイのタルタルステーキなどの北欧料理をいただきました。右の写真は、マイク・ダフさんがスピーチをされている様子。
by planckscale
| 2011-07-01 22:19









