2011年 10月 20日
ソルベー会議:1日目 |
科学プログラムの1日目の午前のセッションは、グラン=プラスの正面にある市庁舎の大広間で開かれました。午前中はもっぱらソルベー会議の100年を振り返る講演が続きましたが、バークレイの科学史教授のジョン・ヘイルブロンさんによる1911年の第1回ソルベー会議にいたる歴史の話が意外でした。ソルベー会議を主催したエルネスト・ソルベーは、自分自身の独特な科学観(ヘイルブロンさんの話では、疑似科学的なアイデア)を持っていて、自分の理論を発展させるために最先端の科学者を集めることがもともとの趣旨だったのだそうです。幸いにして、ネルンストやローレンツといった見識のある物理学者のアドバイスがあって、量子力学の発展に貢献するように方向転換をすることができたのだそうでう。
昼食時にメトロポール・ホテルに戻り、午後の「量子力学の基礎と量子計算」と題した午後のセッションはホテルで開かれました。
科学プログラムは、20分程度の基調講演と、5分の短い講演、その後の議論という順番で進みました。
最初はベルの不等式や量子力学の多世界解釈など以前から議論されている話題が出てきてどうなることかと思いましたが、後半になると量子計算においてこれらの話題がどのような意義を持つかの議論になり、おもしろくなってきました。
Caltechのジョン・プレスキルさんは、後半の基調講演で、量子力学的なもつれと量子コンピュータについての最近の結果を俯瞰する明快な講演をされました。講演の最後で、量子重力コンピュータの話になったのは驚きましたが。

午後のセッションの後には、皆でグラン=プラスまで歩いていって、ギルド・ハウスを見渡す部屋で夕食会になりました。
by planckscale
| 2011-10-20 02:10









