2011年 11月 03日
西大和学園 |

一昨年から始まって、今年で3回目です。
今回は、この6月に東京大学の講義シリーズ「グローバル時代をどう生きるか:プロフェショナルが語る新たな可能性」でさせていただいた講演を、中学生向けに編集して30分ほどお話しました。
中学部は1年300名ぐらいだそうですが、そのうち特に理科に興味のある100名が50名ずつの2組に分かれて、ロサンゼルスの科学博物館やCaltechの見学をしているのだそうです。
さすがに理科に興味のある生徒さんだけに、講演の後の質疑では、最近話題の超光速ニュートリノはどのくらい確からしい話なのかとか、ホーキングの本でブラックホールに入ったものは出てくることができないと読んだのだがそれはなぜか、暗黒物質はどのようにしたら検出できるのかなど、よい質問がたくさん出ました。
こういう質問を受けるといくらでも語ることができるので、一つひとつの回答に時間をかけ過ぎて、多くの質問に答えられなかったのが反省点です。
昨年の様子はこちら。同じ講義室なので、昨年の写真と上の写真を比べると、改装前と改装後がよくわかります。
昨年は、天井に穴の開いているところがあって、「あの穴はなんですか」という質問を受けてトホホとなる場面もあったのですが、今年はきれいに直った講義室でお迎えできてよかったです。
先生から、「このように中学生を相手に話をしたり、啓蒙活動をする動機はなんですか」というご質問も受けました。これには、
(1) 研究室の帰りに夜空の星をながめながら,この答を知っているのは世界に自分しかいないという感動を覚えるというようなことは,研究者なら誰しも経験することです。しかし、その後には、その感動をできるだけ多くの人に伝えたくなる。その意味で、アウトリーチというのは、研究者にとって自然な活動だと思います。自分の発見した真実を知ってもらうことは楽しい。
(2) 私は、科学者としてのキャリアを選んで、とてもよかったと思っているので、これから職業を選んでいく若い学生の皆さんにこのような選択肢があることを知ってもらいたい。
とお答えしました。


by planckscale
| 2011-11-03 13:58