2012年 02月 08日
カブリ IPMU |

東京大学の数物連携宇宙研究機構(IPMU)が、カブリ研究所グループの一員として、カブリIPMUとなることが発表されました。
カブリ研究所グループには、カリフォルニア大学サンタバーバラ校のカブリ理論物理学研究所をはじめ、ケンブリッジ大学、スタンフォード大学、MIT、シカゴ大学、北京大学の宇宙物理学研究所、Caltech、ハーバード大学、コーネル大学、デルフト大学のナノ・サイエンス研究所、また、コロンビア大学、イエール大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校、ノルウェー科学技術大学の神経科学研究所など、全世界に15の研究拠点があります。このように世界的な研究グループの一員に選ばれたことは、IPMUへの高い評価を反映しているものだと思います。
これに伴い、カブリ財団からの寄付により基金が設立され、基金からの年間支払配当によりIPMUの研究が助成されることになりました。カブリ財団は、ノルウェー出身の発明家・起業家のフレッド・カブリさんが、基礎科学振興のために作られた財団です。
英米の大学には、昔から寄付基金という制度があって、篤志家の寄付による基金を大学が運営して、その収益を研究や教育に充てる仕組みになっています。
「冠教授」というものもそれで、アイザック・ニュートンやスティーブン・ホーキングが就いていたことでも有名なケンブリッジ大学のルーカス教授職はその例です。ニュートンが二代目のルーカス教授ですから、もう350年ぐらい続いているわけです。
また私のカブリ教授職も、カブリ財団がCaltechに設立した寄付基金講座です。
IPMUは、このように機動的な研究資金を得たことで、新しいプロジェクトの機会を敏速に捕らえて、研究を戦略的に発展させることができるようになりました。また、350年続いているルーカス教授職のように、支援が恒久的に続くことも重要です。
関係者の努力によってカブリIPMUが実現したことはすばらしいと思います。昨年は、IPMUが東京大学の国際高等研究所の中の研究機構の第1号になり、恒久化への一歩を踏み出しました。今回の基金設立は、IPMUの恒久化へのさらなる一歩になるとともに、これによりIPMUの研究がさらに進むことを期待します。
by planckscale
| 2012-02-08 14:20









