2012年 05月 28日
ダン・タイ・ソンさん |
ベトナム出身のピアニストであるダン・タイ・ソンさんのドキュメンタリーができることになって、その製作資金を募る会がありました。友人のお嬢さんがプロデューサーをされているので、私たちもお呼びいただきました。ダン・タイ・ソンさんは、ベトナム戦争のさなかにハノイで少年時代を過ごされました。米軍の爆撃が激しくなると、ハノイ音楽院の教師をされていた母堂や生徒とともにピアノを運んで、山奥に疎開されたのだそうです。飛行機が飛んでくると、米軍(敵軍)のものかソ連軍(友軍)のものか音で聞き分けられるようになって、米軍なら防空壕に、ソ連軍なら練習を続けるという日々だったそうです。
その後、ソ連のモスクワ音楽院に留学され、1980年にアジア人として始めてショパン・コンクールで優勝して一躍有名になりました。
私も、1980年代の初めに、たしかNHKのドキュメンタリーでダン・タイ・ソンさんの話を知って、感銘を受けたことをおぼえています。米国人はベトナム戦争について複雑な感情を持っていることもあって、ダン・タイ・ソンさんのベトナム時代のこともあまり知られていないようです。今回のドキュメンタリーはベトナム戦争終戦40周年にあたる2015年の公開を目指しているそうです。
今日の会では、ダン・タイ・ソンさんがシューマンの幻想小曲集やショパンのワルツ、スケルツォを弾かれた後、母堂のマダム・リェンとの連弾になりました。マダム・リェンは93歳というのにかくしゃくとしておられ、1曲で終わる予定だったところが、アンコールでジャズを弾かれたのには感心しました。
ドキュメンタリーの完成が楽しみです。
by planckscale
| 2012-05-28 12:54









