2012年 06月 07日
時間旅行 |
国際会議では、途中の日の午後を休みにして、遠足に出かけるのが定番になっています。会議の主催者としては、はるばる遠方から来た参加者を地元の名跡に案内して歓待したいということだと思いますが、このような社交行事のインフォーマルな雰囲気での議論は研究にも役に立ちます。私の経験でも、会議の遠足などでの議論から、新しい研究テーマが見つかったり共同研究が始まったりしたことがあります。
というわけで、国際会議の社交行事にはできるだけ参加するようにしています。
今日は、午前中の講演を聞いた後、午後はハイファ市から車で30分ぐらいのところにある世界遺産のアッコに行ってきました。
アッコは、紀元前二十世紀のバビロニアの時代から町として栄え、紀元前十六世紀にはフェニキア人の重要な港町だったそうです。アッコというのはヘブライ語で「ここまで」という意味で、ユダヤ人に約束された土地はここまでという意味だ聞きました。
その後、ギリシア時代を経て、アレキサンダー大王に征服され、プトレマイオス朝の一部となり、アラブ人が入植したかと思うと、十字軍の主要な要塞都市となり、オスマントルコに支配された後、ナポレオンが侵攻に失敗。今度はエジプトの支配を受けるという波乱万丈な歴史の舞台となりました。
そのため、旧市街の中は何千年にもわたる史跡が折り重なるように残っています。左上の写真は、オスマントルコ時代に要塞として増築されたものだそうですが、その下には十字軍の聖ヨハネス騎士団の地下聖堂があります。また、十字軍の時代にベニス、ピサ、ジェノバなどにちなんで作られた広場や、アラブ人のスーク(市場)の下を潜り抜けるテンプル騎士団の秘密のトンネルも圧巻でした。
四十世紀にわたる時間旅行をした後には、スークの中の食堂で楽しい夕食会になりました。奥の左側の写真はヨルダンのアブドゥッラー2世国王、右はフセイン前国王だそうです。
by planckscale
| 2012-06-07 04:10









