2012年 08月 09日
火星探査機 |
先週末から、またコロラド州のアスペン物理学センターに来ています。3週間に、アスペン⇒ロサンゼルス⇒ボン⇒ミュンヘン⇒ニューヨーク⇒東京⇒ロサンゼルス⇒アスペンと旅行をしてきたので、今週はゆっくり研究をし、論文をまとめています。日曜日の夜11時すぎには、Caltechの一部門であるJPL(ジェット推進研究所)の作った無人探査機「キュリオシティ」の火星着陸の様子を、JPLからのビデオ配信で観ました。
前回の火星探査機は、小型だったので全体をエアバッグで包んで、着陸の際にはこれで弾ませるようにしていましたが、今回はミニバン程度の大型なのでこれは使えませんでした。そこで、逆噴射で浮いている母船からケーブルで吊り下げて着陸させるという方式で、「NASA史上、最高難度の冒険的な仕事」と言われていました。
しかも、火星から地球に電波が届くのにおよそ14分かかるので、すべての動作はあらかじめプログラムしておかなければいけません。
着陸の成否はNASAの惑星探査計画にとって重要ですが、JPLを抱えるCaltechにとっても一大事。というわけで、Caltechの学長や理事の方々もJPLまでいらして、コントロール室を心配そうに見守っていました。
大気突入から着陸までは7分間。電波が届くのに14分かかるので、すでに結果は決まっているのですが、手に汗を握りました。
もちろん結果は報道されている通りの大成功で、JPLの技術者の皆さんが喜んでいる様子にほっとしました。
7月4日のヒッグス粒子の発見といい、この夏はすばらしい科学ニュースが続いています。
ヒッグス粒子の発見では、CERNのLHCが予想以上の性能を見せ、予想よりも半年以上早く発見の発表となりました。LHCやJPLの技術者の皆さんの努力と成功に拍手を送りたいと思います。
by planckscale
| 2012-08-09 11:49









