2012年 09月 04日
カブリ賞前夜祭 |
今日は、カブリ賞授賞式の前夜祭で、ノルウェー・王立アカデミーでレセプションがありました。
左の写真は、フレッド・カブリさんと第1回カブリ賞受賞者の飯島澄男さんと一緒に撮ったものです。
午前中には、天体物理学、ナノ科学、神経科学の3分野の受賞者による記念講演がありました。
カイパー・ベルト天体の発見者であるジェーン・ルゥさんと彼女の指導教官であったデイビッド・ジュウィットさんは、なぜそこに天体があると思ったのか、また発見に至るまでの道筋をたどる話をされました。また、マイケル・ブラウンさんは、彼の発見したいくつかのカイパー・ベルト天体の構成や構造、軌道の分析と、それから推測される太陽系の過去について解説されました。
ナノ科学の分野では、ただ一人の受賞者のミルドレッド・ドレッセルハウスさんが、炭素からなるナノ物質に関するご自身の過去半世紀におよぶ研究を振り返られました。右の写真がドレッセルハウスさんの講演の様子です。
昼食をはさんで、午後には神経科学の分野の3人の受賞者の講演がありました。この分野は、私はまったく不案内ですが、来年1月にCaletchで開かれるTEDxCaltechのお題が「脳」なので、予習のつもりで聞きました。
線虫の脳細胞のネットワークをすべて解析した上で、刺激と反応の因果関係を調べ、遺伝と環境の神経現象に及ぼす影響を探る話、また高解像度で脳の解析をする最新技術など、とても興味深い話が続きました。
どの講演もとてもすばらしいものでした。レセプションのときにノルウェー・王立アカデミーの人にお聞きしたら、あらかじめ講演原稿を作ってもらい、推敲してもらったとのこと。「受賞賞金を渡す前に、原稿を受け取ったほうがよいと思いました」と冗談とも本気ともつかないことをおっしゃっていました。
受賞者による講演会の後は、場所を変えて、カブリ科学フォーラムが行われました。今回のお題は"Science and Global Health"。米国の全米科学財団の前長官のリタ・コウェルさん、フランスのパスツール研究所所長のアリス・ドートリーさんなど錚々たる顔ぶれのパネルで、日本からは黒川清さんが参加されていました。
左の写真は、フレッド・カブリさんと第1回カブリ賞受賞者の飯島澄男さんと一緒に撮ったものです。
午前中には、天体物理学、ナノ科学、神経科学の3分野の受賞者による記念講演がありました。
カイパー・ベルト天体の発見者であるジェーン・ルゥさんと彼女の指導教官であったデイビッド・ジュウィットさんは、なぜそこに天体があると思ったのか、また発見に至るまでの道筋をたどる話をされました。また、マイケル・ブラウンさんは、彼の発見したいくつかのカイパー・ベルト天体の構成や構造、軌道の分析と、それから推測される太陽系の過去について解説されました。
ナノ科学の分野では、ただ一人の受賞者のミルドレッド・ドレッセルハウスさんが、炭素からなるナノ物質に関するご自身の過去半世紀におよぶ研究を振り返られました。右の写真がドレッセルハウスさんの講演の様子です。
昼食をはさんで、午後には神経科学の分野の3人の受賞者の講演がありました。この分野は、私はまったく不案内ですが、来年1月にCaletchで開かれるTEDxCaltechのお題が「脳」なので、予習のつもりで聞きました。
線虫の脳細胞のネットワークをすべて解析した上で、刺激と反応の因果関係を調べ、遺伝と環境の神経現象に及ぼす影響を探る話、また高解像度で脳の解析をする最新技術など、とても興味深い話が続きました。
どの講演もとてもすばらしいものでした。レセプションのときにノルウェー・王立アカデミーの人にお聞きしたら、あらかじめ講演原稿を作ってもらい、推敲してもらったとのこと。「受賞賞金を渡す前に、原稿を受け取ったほうがよいと思いました」と冗談とも本気ともつかないことをおっしゃっていました。
受賞者による講演会の後は、場所を変えて、カブリ科学フォーラムが行われました。今回のお題は"Science and Global Health"。米国の全米科学財団の前長官のリタ・コウェルさん、フランスのパスツール研究所所長のアリス・ドートリーさんなど錚々たる顔ぶれのパネルで、日本からは黒川清さんが参加されていました。
by planckscale
| 2012-09-04 07:16