2012年 09月 06日
カブリ賞授賞式 |
火曜日にはカブリ賞授賞式とバンケットが開かれました。授賞式はオスロ市のコンサートホールが会場。ノルウェー国王のハーラル5世がご臨席になり、受賞者一人ずつに賞状と純金のメダルを手渡されました。
授賞式の最後にはフレッド・カブリさんが登壇されました。宇宙物理学、ナノサイエンス、神経科学の各々の分野の最近の発展をご自身の興味に沿ってお話になりし、好奇心を動機とする基礎研究の重要性を情熱を持って語るすばらしいスピーチでした。
上の写真がカブリさんのスピーチの様子。カブリさんの左の並んでいらっしゃるのが今回の受賞者。前列左からカイパーベルト天体の発見者の共同発見者のジェーン・ルゥさん、その性質を詳しく調べて冥王星が準惑星に降格になる原因ともなったマイケル・ブラウンさん、ナノサイエンスの先駆者であるミルドレッド・ドレッセルハウスさん、線虫を使って神経回路の研究をされているコーネリア・イザベラ・バーグマンさんです。
今回は、7名の受賞者のうち4名が女性であったことも特筆すべきです。
バンケットは、ノーベル平和賞授賞式のときと同じく、オスロ市の市庁舎の大広間で開かれました。
世界に16拠点を持つカブリ研究所のネットワークに、今年の春から加わったカブリIPMUの村山斉機構長もいらっしゃいました。せっかく二人ともタキシードを着ているので、大広間のバルコニーで記念撮影。男性はブラック・タイもしくは自国の民族衣装。ノルウェー人の参列者には、ノルウェー各地の民族衣装をお召しになっている方も多くいらっしゃいました。
私のテーブルには、ノルウェーの国会議員ご夫妻、ノルウェー国有エネルギー会社社長ご夫妻、ノルウェー最北端にあるトロムソ大学の学長ご夫妻、コロンビア大学のカブリ冠教授でノーベル医学生理学賞受賞者でもあるエリック・カンデルさんご夫妻、そしてカリフォルニア大学バークレイ校の生物物理学教授のカルロス・ブスタマンテさんがいらっしゃいました。
福島原子力発電所事故以後の日本のエネルギー問題から、風力発電の将来、日米欧の教育と研究の比較、クローネ札の肖像画の話からオーロラの仕組みの発見、トロムソ大学における北極圏の研究、ノルウェーの歴史から偉大な数学者アーベルの生い立ちなどなどと話が続き、超弦理論の現状と展望も話題になりました。
バンケットは、オスロ市長の歓迎の辞から始まりました。食事の合間には、ノルウェーの若手音楽家たちの楽しいショーもあり、大いに盛り上がりました。ノルウェーの人々は物静かだという印象があったのですが、パーティのときにははじけるのですね。
受賞者の代表のスピーチは、「炭素の女王」と紹介されたドレッセルハウスさん。カブリ賞では初の単独受賞者です。
バンケット・スピーチをされるドレッセルハウスさんと、それに聞き入るハーラル国王とフレッド・カブリさんの写真を組み合わせて、下に貼ってみました。
デザートを食べ終わると、オスロ市長が「では2階にコーヒーを用意しました」とおっしゃいます。オスロ湾を見渡す2階の広間ではダンスが始まり、ホテルに戻ったときには深夜零時近くになっていました。
翌日早朝の飛行機に乗って、今は東京に戻っています。

by planckscale
| 2012-09-06 08:10









