2013年 02月 09日
バージン諸島再訪 4日目、5日目 |
楽しかったサイモンズ・シンポジウムも、今日が最終日です。
昨日木曜日の午前中は「ブラックホールの防火壁」の話題が中心で、この問題を指摘したサンタバーバラのカブリ理論物理学研究所のポルチンスキーさん、それに反論をしているプリンストン大学のフェアリンデさん、そしてブラックホールの量子状態について深く考察しているハーバード大学のストロミンジャーさんの講演が続きました。
左の写真は、フェアリンデさんの講演の様子。
この問題については、こちらのブログ記事に書きました。
木曜日の午後には、物性物理学の見地から、量子重力のホログラフィー原理を導出しようとする試みについての2つの講演がありました。
午後の最初に登壇されたスウィンドルさんの、量子もつれを使って真空の波動関数を構成する方法については、私も興味を持って勉強しています。本人から話を聞くことでより深く理解できました。
最後に登壇されたリーさんの、局所くりこみ法によって一般相対性のある理論を再構成しようという話は、きちんと聞いたのは初めてでした。野心的ですが、よい筋のように思うので、Caltechに戻ったらしっかり勉強してみようと思います。
私は、今日金曜日の最後にシンポジウムの締めくくりもかねた講演をしました。
タイトルは 『量子異常と流体力学』。
量子異常とは、本来あったはずの対称性が量子効果によって破れてしまう現象で、素粒子論ではとても重要です。
ところが、ここ数年の間に、素粒子論の扱う高エネルギーの現象だけでなく、物性物理学に現れる流体現象にも量子異常が反映することがわかりました。
この新しい流体現象は、そもそもホログラフィー原理を通じて発見されたので、今回のシンポジウムの目的にふさわしいものだと思い、この話題を選びました。
今回のシンポジウムでは、素粒子論と物性理論という2つの分野の研究者が、1週間同じ施設に宿泊して親しく語り合いました。異なる分野の人と議論をすることで、私が考えてきた問題にも、新しいアプローチが開けてきたように思います。とても有益な会議でした。
昨日木曜日の午前中は「ブラックホールの防火壁」の話題が中心で、この問題を指摘したサンタバーバラのカブリ理論物理学研究所のポルチンスキーさん、それに反論をしているプリンストン大学のフェアリンデさん、そしてブラックホールの量子状態について深く考察しているハーバード大学のストロミンジャーさんの講演が続きました。左の写真は、フェアリンデさんの講演の様子。
この問題については、こちらのブログ記事に書きました。
木曜日の午後には、物性物理学の見地から、量子重力のホログラフィー原理を導出しようとする試みについての2つの講演がありました。
午後の最初に登壇されたスウィンドルさんの、量子もつれを使って真空の波動関数を構成する方法については、私も興味を持って勉強しています。本人から話を聞くことでより深く理解できました。
最後に登壇されたリーさんの、局所くりこみ法によって一般相対性のある理論を再構成しようという話は、きちんと聞いたのは初めてでした。野心的ですが、よい筋のように思うので、Caltechに戻ったらしっかり勉強してみようと思います。
私は、今日金曜日の最後にシンポジウムの締めくくりもかねた講演をしました。
タイトルは 『量子異常と流体力学』。
量子異常とは、本来あったはずの対称性が量子効果によって破れてしまう現象で、素粒子論ではとても重要です。ところが、ここ数年の間に、素粒子論の扱う高エネルギーの現象だけでなく、物性物理学に現れる流体現象にも量子異常が反映することがわかりました。
この新しい流体現象は、そもそもホログラフィー原理を通じて発見されたので、今回のシンポジウムの目的にふさわしいものだと思い、この話題を選びました。
今回のシンポジウムでは、素粒子論と物性理論という2つの分野の研究者が、1週間同じ施設に宿泊して親しく語り合いました。異なる分野の人と議論をすることで、私が考えてきた問題にも、新しいアプローチが開けてきたように思います。とても有益な会議でした。
by planckscale
| 2013-02-09 12:30









