2013年 07月 31日
アスペン、その5 |
8月20日に、講談社のブルーバックスから『超弦理論入門』を出版することになりました。講談社では、完成前の原稿にもとづく校正本を発売前に読んで感想をいただける方(読者モニター)を募集しているそうです。募集締め切りは日本時間で今週の8月2日(金)正午。応募者多数の場合には抽選で30名の方になるそうです。感想文の締め切りは8月18日(日)で、「期間内に感想をお送りいただける方のみご応募ください」とのことです。
申し込み方法は、こちら。 ⇒ 読者モニター募集
さて、アスペンでは、懸案になっている論文の完成や、別なプロジェクトでの共同研究者との会議などで忙しくしています。一方で、せっかく「超共形場の理論の数理」のワークショップを組織しているので、この方面の最新の結果についても勉強をしています。
今日は、以前にCaltechで私とセルゲイ・グコフさんの大学院生で、現在はプリンストンの高等研究所の研究員をしているチューダー・ディモフテさんと、シカゴ大学のジェフリー・ハーベイさんのセミナーがありました。
ディモフテさんの話は、4次元で異なる種類の場の量子論をつなぐ3次元の壁の性質について。くりこみ群が逆転できるなような状況がでてきて、不思議に思いました。
ハーベイさんの話は、3年ほど前に江口徹さんと立川裕二さんと私とで3人で書いた「K3の楕円指標とマシュー群の関係」についての論文のその後の発展について。この私たちの論文は、アスペンでの議論から始まったのでした。
金曜日にはベンジャミン・ブリテンの「若きアポロ」やグスタフ・マーラーの交響曲第4番など、土曜日にはブリテンのオペラ「ピーター・グライムス」を聴きに行きました。今年は、ブリテンの生誕100周年だそうで、アスペン音楽祭でもブリテンの作品がよく取り上げられています。そのなかでも、このオペラは音楽祭が力を入れた本格的なものでした。英国の漁村で主人公が疑いがかけられて自殺に追い込まれる救いのない話ですが、歌はとても美しい。主役のアンソニー・グリフェイさんはまさにはまり役。主役を助けようとする教師役のスザンナ・フィリップスさんの歌声も素晴らしかったです。日曜日には、私の子供も入れていただいている学生オーケストラが、ドミートリイ・ショスタコービッチの交響曲第6番などを演奏しました。
by planckscale
| 2013-07-31 10:25









