2013年 08月 29日
広島 |
日本数学会主催の代数学シンポジウムで講演をするために、広島大学に行きました。
日曜日の深夜にロサンゼルスを発って、火曜日の早朝に羽田到着。2時間休憩して、1時間半の飛行で広島空港に着きました。
代数学シンポジウムでは、ミラー対称性に関する話をというご依頼でしたので、吉川‐山崎のT‐対称性の高次元版としてミラー対称性をどのように理解するか、またそれからどのような数学的予想が現れるのかというお話しをしました。
私の話の前には、シカゴ大学の加藤和也さんの講演があり、各々の数には高さがあるという話から始まって、それがテイト予想、モーデル予想、abc予想などの数学的予想とどのような関係にあるのかを説明してくださいました。最後は、この高さの概念を整数論のモチーフの概念に拡張するという話でした。
広島に到着した日は時間があったので、平和記念資料館を見学に行きました。
1キログラムのウラン235が核分裂を起こすと、0.7グラムの質量が、一般家庭の40万世帯の4日分の消費電力に当たるエネルギーに転換されるというのは、暗算でもわかりますが、これが40万人の住む都会の上で起きるとどうなるのかが淡々と展示されていました。
現在の原水爆はさらに大きな破壊力を持っています。たとえば、1961年にソビエト連邦が試験をおこなった水素爆弾ですら、広島に投下された原子爆弾の3千倍以上のエネルギーを放出します。
広島に来るのは、高等学校の修学旅行以来ですが、そのときにはなかった平和記念資料館の東館では、原子爆弾投下にいたる歴史、軍都であった様子も含めた当時の広島の姿、また戦後の平和活動についての展示もありました。
平和記念資料館を見学した後は、国立原爆死没者追悼平和祈念館に行きました。
日曜日の深夜にロサンゼルスを発って、火曜日の早朝に羽田到着。2時間休憩して、1時間半の飛行で広島空港に着きました。
代数学シンポジウムでは、ミラー対称性に関する話をというご依頼でしたので、吉川‐山崎のT‐対称性の高次元版としてミラー対称性をどのように理解するか、またそれからどのような数学的予想が現れるのかというお話しをしました。
私の話の前には、シカゴ大学の加藤和也さんの講演があり、各々の数には高さがあるという話から始まって、それがテイト予想、モーデル予想、abc予想などの数学的予想とどのような関係にあるのかを説明してくださいました。最後は、この高さの概念を整数論のモチーフの概念に拡張するという話でした。
広島に到着した日は時間があったので、平和記念資料館を見学に行きました。
1キログラムのウラン235が核分裂を起こすと、0.7グラムの質量が、一般家庭の40万世帯の4日分の消費電力に当たるエネルギーに転換されるというのは、暗算でもわかりますが、これが40万人の住む都会の上で起きるとどうなるのかが淡々と展示されていました。
現在の原水爆はさらに大きな破壊力を持っています。たとえば、1961年にソビエト連邦が試験をおこなった水素爆弾ですら、広島に投下された原子爆弾の3千倍以上のエネルギーを放出します。
広島に来るのは、高等学校の修学旅行以来ですが、そのときにはなかった平和記念資料館の東館では、原子爆弾投下にいたる歴史、軍都であった様子も含めた当時の広島の姿、また戦後の平和活動についての展示もありました。
平和記念資料館を見学した後は、国立原爆死没者追悼平和祈念館に行きました。
by planckscale
| 2013-08-29 16:32