2013年 11月 12日
数学の言葉で世界を見たら |
11月12日に開設された幻冬舎の新しいウェブ・マガジン 「幻冬舎plus」で、
『数学の言葉で世界を見たら』
と題した連載を始めました。
今回の記事では、連載の趣旨をご説明しました。
この連載を始めるきっかけになったのは、私の子供が、今年の3月にロサンゼルスの日本語補習授業校の小学校を卒業したときに、謝恩会で
『日本語を学ぶということ、日本語で学ぶということ』
と題したスピーチをさせていただいたことでした。そこでは、
「英語でも日本語でも読み書きができるということは、物事をいろいろな面から、より幅広く、より深く考えることができるということ。これは、大人になって活躍していくときに、大きな力になる」
というお話をした後で、日本語や英語のように、数学も言葉の一つであるとして、
「日本語と英語の2つの言葉を身につけられた皆さんが、数学も身につけて、トライリンガルとしてご活躍されることを期待しています」
と結びました。
このスピーチの原稿をブログに掲載したところ、ご覧になった幻冬舎新書 編集長の小木田順子さんから、
「この話の続きになるような数学の本がつくれないかしら?と思いました」
というご連絡を受けました。
小木田さんは、拙著 『重力とは何か』 と 『強い力と弱い力』 を担当してくださった方です。
この2冊では、『数式を使わないで、どこまで深く説明できるか」 に挑戦してみましたが、数学の解説となるとそうは行きません。この点についてご相談してみると、
「数学の話なので、数式を使うことは当然だと考えています」
「『横書きにして、しかも、わかりやすくておもしろい本』には挑戦したいという気持ちがあります」
とおっしゃるので、お引き受けすることにしました。
一般向けの連載なので、中学3年生から高校1年生程度の数学で読めるように書いていくつもりです。
『数学の言葉で世界を見たら』 連載第0回の記事はこちらから。
⇒ 第0回 : 娘に語る数学
次回配信は来週の11月19日(火曜日)です。お楽しみに。
by planckscale
| 2013-11-12 10:18