2013年 12月 27日
無理数 |
年末になって、新聞各紙の書評欄では、今年出版された本を振り返る企画をなさっています。毎日新聞と読売新聞の書評欄は、拙著『超弦理論入門』(ブルーバックス)を取りあげてくださいました。毎日新聞の書評欄の「2013 この3冊」では、評論家の三浦雅士さんが、丸谷才一さんの『別れの挨拶』や安岡章太郎さんの『文士の友情―吉行淳之介の事など』とともに、私の『超弦理論入門』を、ご自身の今年の3冊の中に選んでくださいました。
三浦さんは、今年の春に岩波書店の創業100周年を記念して出版された『これからどうする―未来のつくり方』でも、拙著『重力とは何か』(幻冬舎)を引用してくださっています。
また、読売新聞の書評欄の「読書委員が選ぶ 2013年の3冊」では、「よみうり堂店主」さんが、今年の3冊に選んでくださいました。
「一般常識では想像もつかない素粒子物理学の最先端をわかりやすく解説。数式なしで文系でも知的興奮を味わえる」
との評でした。
ありがとうございます。
『超弦理論入門』は、Kindle版でも読めるようになりました。よろしければご覧ください。
⇒ 『超弦理論入門』 Kindle版
⇒ 『超弦理論入門』 新書版
さて、NHKの衛星放送では、今年の9月に放送されたNHKスペシャル「神の数式」の完全版(ノーカット版)が、4夜連続で放送されています。9月に放送された1時間番組×2夜では、盛り込める内容は各回新書10ページ強しかなかったそうですが、完全版では「A4 20ページ」程度だそうで、より深い内容に踏み込んだものになっていると思います。
私は、超弦理論に関する第3回と第4回の放送分について、取材協力させていただきました。
また、幻冬舎のウェブ・マガジン 「幻冬舎plus」の連載 『数学の言葉で世界を見たら』 では、2週間前に配信された「基礎から考えること」の前編に続いて、後編を配信しました。
今回は、プラトンの対話編『メノン』から始めて、無理数、そして古代ギリシアから考えられてきた平面図形の作図問題の話になります。
正7角形、正11角形、正13角形、正17角形のなかで、定規とコンパスだけで作図できるものはどれでしょうか。このような作図問題で活躍するのは、2次方程式とその解の公式です。
ゆとり教育が推進されていたときには、2次方程式の解の公式は、中学の学習指導要領からははずされていましたが、最近の見直しで復活しました。
2次方程式を、実生活で使う場面は少ないかもしれませんが、同じことは社会で鎌倉幕府成立の経緯を学んだり、国語で百人一首を暗記したりすることにも当てはまります。数千年にわたる数学者の努力のあとをたどることは、人類の知の素晴らしさに触れるまたとない機会なので、大切にしてほしいと思います。
『数学の言葉で世界を見たら』 連載第4回の記事はこちらから。
⇒ 第4回 : 基礎から考えること 後編
次回の配信は年明けのの1月12日(日曜日)の予定です。お楽しみに。
by planckscale
| 2013-12-27 08:02









