2014年 02月 27日
素数の歌はとんからり |
先日、英国の教育誌『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション』に「世界一の大学のひみつ」と題したCaltechの特集記事が掲載されていたというブログ記事を書きましたが、今週は同誌に「Caltechが世界一の大学である10の理由」が掲載されていました。何が理由だろうと思って読んでみると:
1.とても小さい
2.真に学際的である
3.教官を非常に注意深く選ぶ
4.若手教官に真の自由と力強い支援を与える
5.執行役員が自分の研究を続けている
6.学部学生が本格的に研究に参加する機会がある
7.マネージメントがフラットである
8.篤志家から巨額の資金提供を引き出すことができる
9.基礎研究に真剣に集中している
10.互いの信頼関係にもとづいたコミュニティである
とありました。私が普段感じていることと同じなので、誰が見てもそうなのかと思いました。
記事へのリンクはこちらから ⇒ 「Caltechが世界一の大学である10の理由」
さて、幻冬舎のウェブ・マガジン 「幻冬舎plus」の連載『数学の言葉で世界を見たら』 では、「素数のふしぎ」の後編を配信しました。オイラーの定理のような素数に関する基礎的な定理が、現在のインターネット経済で重要な役割を果たしていることについてお話しました。
今回の記事の最後には、19世紀米国の思想家で詩人のヘンリー・デイビッド・ソローの
「数学は詩のようだといわれるけれど、そのほとんどはまだ詠われていない」
という言葉を引用して、「素数については、これからも多くの詩が詠われていくことだろう」と書きました。
幻冬舎の編集部にこの原稿を送ってしまってから思い出したのですが、シカゴ大学の数学教授で整数論の大家の加藤和也さんが詠まれた「素数の歌」がありました。
加藤さんは、2005年に日本学士院賞と恩賜賞を受賞された際に、皇居でこの「素数の歌」を歌って、天皇、皇后両陛下に自らの研究を説明されたそうです。数学者の間では有名な歌なので、ここに引用しておきます:
素数の歌はとんからり
とんからりんりんらりるれろ
耳を澄ませば聞こえます
楽しい歌が聞こえます
素数の歌はちんからり
ちんからりんりんらりるれろ
声を合わせてうたいます
素数の国の愛の歌
素数の歌はこんころり
ころりんころりんころころり
心やさしい星の子の
願いのように澄んだ歌
素数の歌はぴーひゃらら
ぴーひゃららんらんらりるれろ
うさぎも鹿も聞いています
森のふしぎな笛の音
素数の歌はぽんぽろり
ぽろりんぽろりんぽんぽろり
素数は夢を見ています
あしたの夢を歌います
皇居でこの歌を歌った加藤さんには、後日、皇太子から「ずいぶん面白く説明してくれたので、皇后陛下は喜んでいた」とのお言葉があったそうです。
『数学の言葉で世界を見たら』 連載第8回の記事はこちらから。
⇒ 第8回 : 素数のふしぎ 後編
次回第9回の配信は3月12日(火曜日)の予定です。お楽しみに。
by planckscale
| 2014-02-27 08:38









