2014年 10月 02日
4年連続で世界一 |

先週は、水曜日に大林組のイブニングトークで「重力とは何か」、土曜日には朝日カルチャーセンター新宿教室で「素数の話」と「ガロア理論」。日曜日には、物性研究所とカブリIPMUの合同一般講演会で、物性研究所の押川正毅さんが「1次元物質と弦の理論」、私が「宇宙は超伝導か」と題した話をしました。
朝日カルチャーセンターでの講義では、黒板+白板合わせて5枚を使いました。後ろの方の席から見にくくなるといけないので、定員を70名とさせていただいたため、7月にツィッターで広報した翌日には満員になってしまいました。入れなかった方には申し訳ないことをしました。
上の写真は、日曜日の一般講演会の写真です。できたばかりの400名収容のホールが満員になり、立ち見の方もいらしたようです。つくばエクスプレスの駅前、ららぽーと柏の葉(ショッピングモール)の目の前という便利な場所だったからか、子供連れのご家族や中学・高校生もたくさんいらっしゃいました。
両方にご参加くださった「とねさん」が感想をブログ記事にしてくださったので、リンクします。
→ とね日記(朝日カルチャーセンター)
→ とね日記(物性研究所+カブリIPMU合同一般講演会)
世界大学ランキング:
英国の教育専門誌の『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション』が世界の大学ランキングを発表して、Caltechが4年連続で1位になっていました。
ハーバード大学が2位、以下、オクスフォード大学、スタンフォード大学、ケンブリッジ大学、MIT、プリンストン大学と続き、私が2000年まで教鞭を執っていたカリフォルニア大学のバークレイ校は8位でした。
⇒ 世界大学ランキング
ノーベル賞予想記事:
さて、来週はノーベル賞授賞者の発表です。昨年に続いて、今年も朝日新聞のWEBRONZAに物理学賞の予想記事を書くように依頼されました。昨年は見事に当たったのですが、今年はどうでしょうか。
1990年から2013年までの23回のノーベル物理学賞の授賞対象を見てみると、この分類で素粒子物理学とみなせるものが7件、物性物理学(量子光学や物質工学、集積回路のような情報通信技術も、物性物理学に含めることにします)とみなせるものが12件、天体物理学とみなされるものが4件ででした。物性物理学の分野がほぼ半数を占めており、残りの半数を素粒子分野と天体分野が分けているようです。
また、一昨年までの素粒子分野の6回の受賞のうちで、その翌年に物性分野が受賞したのが5回、天体分野が受賞したのが1回でした。昨年は素粒子分野に授賞されたので、条件付確率が5対1と考えて、今年は物性分野だと予測しました。
記事の最初の部分を公開します:
2014年ノーベル物理学賞は「トポロジカルな絶縁体」か「青色発光ダイオード」
「信頼を得る」を、英語では”earn credibility”という。この”earn”という動詞は、ゲルマン祖語の「畑仕事をして収穫する」という言葉が語源とされる。お金を稼ぐというときにも”earn”というが、そこには「勤勉に働いて対価を得る」というニュアンスがある。つまり、”earn credibility”という表現には、信頼は生得の権利ではなく、日々の誠実な努力によって育まれ実るものだという意味がこめられている。最近、WEBRONZAの母体である朝日新聞が、信頼を失うような出来事がいくつかあった。真実を偏見なく伝えるという報道機関の本来の使命に立ち返って、信頼を回復してほしい。
この記事の主題であるノーベル物理学賞も、設立から一世紀以上に渡る歴代の選考委員たちの努力によって、科学史に残る業績を顕彰するものであるという評価を獲得している。今年のノーベル物理学賞受賞者を予想することで、最近の物理学の発展を振り返ってみよう。
物理学は大きく、素粒子物理学、物性物理学、天体物理学の3分野に分けて考えることができる。分類の便宜のために、素粒子物理学は原子より小さいサイズの現象を、物性物理学は原子から私たち人間のサイズの現象を、天体物理学はそれよりも大きい現象を対象とすると考えよう。この分類では、量子光学や物質工学、集積回路のような情報通信技術も、物性物理学に含めることにする。
1990年から2013年までの23回のノーベル物理学賞の授賞対象を見てみると、この分類で素粒子物理学とみなせるものが7件、物性物理学とみなせるものが12件、天体物理学とみなされるものが4件であった。物性物理学の分野がほぼ半数を占めており、残りの半数を素粒子分野と天体分野が分けているということであろうか。
昨年は素粒子物理学の分野からヒッグス粒子の理論的予言が授賞対象となった。素粒子物理学ではニュートリノの質量の発見に対してもいずれはノーベル賞が授賞されるべきであると考えるが、この分野から2年連続の授賞は難しいかもしれない。
⇒ この先はWEBRONZAの記事をご覧ください。
by planckscale
| 2014-10-02 12:18









