2015年 02月 26日
理論物理学研究所開設記念シンポジウム |
今週の月曜日と火曜日には、私が所長をしている、Caltechのウォルター・バーク理論物理学研究所の開設記念シンポジウムが開かれました。初日は研究所の看板の前で、リボンカッティングの儀式があり、その後、大講堂に場所を移して、学長、教務担当副学長、ご来賓、そして、私のスピーチがありました。その日の晩には、学長の公邸で、公式の晩餐会がありました。
Caltechには理論物理学の上級ポストドクトラル・フェロー(ポスドク)制度があり、これまで120名以上のポスドクを支援してきました。そして、その95パーセント以上が、世界各地の主要大学や研究所で中心的な役割をしています。今回開設された理論物理学研究所では、このポスドク制度もさらに充実させました。
2日目のシンポジウムでは、このように世界で活躍しているCaltechのポスドク卒業生の中の8名と、プリンストンの高等研究所所長のロバート・ダイグラーフさんが講演をされました。シンポジウムの様子は、ビデオで記録しましたので、後ほど公開します。2日目の晩には、シンポジウムの参加者全員を招いて、教員会館でパーティがありました。パーティの最初に、同僚のマーク・ワイズさんが立ち上がり、教授陣を代表して理論物理学研究所設立への貢献に感謝するとおっしゃって、私にプレゼントをくださいました。右の写真にある17世紀の古地図でした。
私は古地図を収集しているのですが、17世紀の日本全図は持っていませんでした。これは、ヨーロッパ人として初めて北海道、千島列島、サハリンを探検したマーテン・ド・フリースの海図に基づき、オランダの著名な地図作者ヤン・ヤンソンが作成したものだそうです。
北海道の北の方がどうなっているのかはわかっていなかったようです。択捉島に"Compagnies Land"(Compagniesとは、オランダ東インド会社のこと)と書かれているところは、いかにも植民地時代の地図です。李氏朝鮮は鎖国政策を取っていたので、外国人は立ち入ることができず、この地図では、半島ではなく、島として描かれています。また、太平洋には海獣がいたようですね。
一方、瀬戸内海の島々は詳細に描かれています。
地図のプレゼントとともに、先生方から左の寄せ書きもいただき、皆さんに祝福されて、感激しました。
さて、話は変わりますが、3月31日に、朝日カルチャーセンターの新宿教室で、「数学の言葉で世界を見たら 」と題した講座を開きます。
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by PlanckScale
| 2015-02-26 15:18









