2015年 03月 16日
大切なものは目に見えない |
今年から始まった雑誌『週刊ダイヤモンド』の連載「大人のための最先端理科」は、5名の科学者が、各分野の最先端の科学の知見を紹介し、ビジネスの最前線に立つ読者に、科学の面白さと可能性を再発見してもらうことを目的としています。今日発売になった3月21日号に掲載されている私の第3回の記事は、「大切なものは目に見えない」というタイトルです。書き出しが、
《 大切なことって、目には見えない。サン・テグジュぺリの小説『星の王子さま』では、きつねがこう語りかける。宇宙を研究する一番の手がかりは、星からとどく光だ。しかし、宇宙には「心で見なければ、よく見えない」部分もある。 》
となっているので、編集部がこのようなタイトルをつけて下さいました。
星の王子さまといえば、右の表紙の絵のように、小惑星の上で暮らしていたのですが、このように小さな星の上で、地球と同じぐらいの重力になるのは可能でしょうか。直径3メートルぐらいだとして、ざっと計算してみると、小惑星の質量は5億トンぐらいでないといけないことがわかります。5億トンというのはどのくらい重いかというと、世界の鉄鋼の年間産出量ぐらいだそうです。
小惑星のように小さいところに、これだけの質量が集まると、重力の変化も激しくなります。たとえば、足元では地球と同じ重力であっても、頭のあたりでは、重力はすでに4分の1ぐらいになってしまいます。
足元の重力が強く、頭のあたりの重力が弱いので、体が縦方向に引き伸ばされることになります。
また、このような星からの脱出速度は、秒速5メートル。高校生なら、50メートルを9秒で走れるので、気をつけないと星から飛び出してしまいます。垂直方向でなく、水平方向に飛び出しても、脱出速度は同じなので、勢いをつけて足を踏み出すと、戻ってこれなくなるかもしれません。
話がそれましたが、『週刊ダイヤモンド』の記事は、宇宙のダークマター(暗黒物質)の話です。
電子版でご覧いただくこともできます。
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by PlanckScale
| 2015-03-16 10:15









