2015年 03月 25日
ケンブリッジ大学 その3 |
ケンブリッジ大学で開かれている「Eurostrings」の2日目です。昨日と一昨日は、セント・ジョーンズ・カレッジの敷地内を流れるケム川にかかる「台所橋」を渡って、「ため息橋」を望みました(「ケンブリッジ大学 その1」の最初の写真)。昔は台所の通路につながっていたから、そう呼ばれているそうですが、有名な建築家クリストファー・レンの設計した、美しい橋です。
今日は「ため息橋」の中を通って、ケム川を渡ってみました(左の写真)。ベニスの「ため息橋」をモチーフにつくられたそうですが、「試験のできが悪かった学生がため息をつく場所」とも言われているそうです。
今日は、スイス工科大学のマティアス・ガバディエルさんの講演がとりわけ印象的でした。AdS/CFT対応で、AdS側が高階スピン系になる場合に、CFT側の性質をよく調べて、対応関係を記述したもので、なんと精密にできているものかと、感心しました。
昼休みには、会議場の隣にある、ニュートン研究所を訪問しました。数理科学分野の長期滞在型ワークショップを開催する場所ですが、研究者の交流を促進するデザインになっています(右の写真)。居室はすべて建物の外を向いていて、2階と3階の中間に交流広場が浮いています。このデザインは、カブリ数物連携宇宙研究機構の設計を考えたときにも、またCaltechの私の研究室の改装のときにも、参考にしました。ニュートン研究所を訪問するのは、久しぶりでしたが、よく考えられたデザインだと、あらためて思いました。
ロシア国立経済高等学院の数学教授の武部尚志さんが、拙著 『数学の言葉で世界を見たら』 の書評を書いてくださいました。
⇒ 武部さんの書評
あとがきにも書きましたが、武部さんは本書の原稿を丁寧に読んでくださって、数々の有益なコメントをくださいました。おかげで、よりよい原稿にできたと思います。ありがとうございました。
本書の特設ウェブサイトに、書評のページを作りました。
⇒ 書評のページ
武部さんの書評から、引用します。
「物理学者が書いたにも関わらず、「これは数学者が書きました」と言っても違和感が無いほど自然な数学の説明になっています。それどころか数学全般への教養の深さは、専門に閉じこもりがちな数学者も見習うべきでしょう。」
「不完全性定理や Galois 理論まで一般向けに詳しく、ごまかさず、しかも分かるように書いた本は昔も含めて記憶にありません。」
「「父から娘へ」を基調として、しかも本文の内容を反映させている、柔らかい雰囲気のあるイラストは、連載には無かった本の「特典」ですね。」
by PlanckScale
| 2015-03-25 00:36









