2015年 03月 27日
ケンブリッジ大学 その5 |

4次元の場の量子論の分配関数を計算する話でしたが、スライドのページをめくる毎に、新しいテクニックが次々に繰り出され、場の量子論の新しい側面に光をあてる、素晴らしい講演でした。
夕方には、トリニティ・カレッジで晩餐会がありました。
時間があったので、トリニティ・カレッジのフェローのヒュー・オズボーンさんにカレッジを案内していただきました。
上の左の写真は、トリニティ・カレッジの教会の中心に配置してあった、アイザック・ニュートンの彫刻。昨日手紙を拝見したラマヌジャンの墓碑もありました。

トリニティ・カレッジの学長の居室で食前酒をいただいてから、晩餐会に行きました。
ダイニング・ホールの正面には、このカレッジを創設したヘンリー8世の肖像画が掲げられています(下の左の写真)。
ヘンリー8世は、最初の王妃を離婚するために、英国の修道院を解散し、ローマ教皇を中心とするカトリック教会から分離して、自らイングランド国教会の首長となりました。カリスマ性のある王様だったようですが、その後6回離婚をし、彼をいさめたトマス・モアのような思想家も処刑するなど、暴君でもありました。

トリニティ・カレッジは、数々のノーベル賞受賞者やフィールズ賞受賞者を輩出したことでも知られ、今でも、英国の高校生で数学オリンピックで優秀な成績を取った生徒は、トリニティ・カレッジを受験する人が多いそうです。
ダイニング・ホールの壁に掛けられていた肖像画の写真を、何枚か下に貼ります。左から、アイザック・ニュートン、トリニティ・カレッジの学長でもあった数学者のマイケル・アティヤー、電磁気の理論を完成させたジェームス・クラーク・マクスウェルです。
晩餐会の後は、コンビネーション・ルーム(交流の間と呼ぶのでしょうか)に案内されて、年代物のポートワインをいただきました。



by PlanckScale
| 2015-03-27 09:14