2015年 04月 09日
科学解説書の執筆 |

Caltechは理工系の大学ですが、研究者や技術者も説得力のある文章を書く力からは重要だということで、数年前に「ヒクソン・ライティング・センター」を立ち上げて、学生のコミュニケーション能力を高めようとしています。
今回のイベントも、このライティング・センターの主催で、科学解説書を書いた経験のある教授が、一般向けの本を書いた経験について語るという企画でした。学生の皆さんに興味のある話題だったようで、定員の倍以上の参加申し込みがあったそうです。入りきれなかった人のために、ビデオに録画されたので、近々公開されるそうです。
ブラウンさんもキャロルさんも、米国で解説書を出版されて、ベストセラーになっています。私は日本語でしか解説書を書いたことがないのですが、ブルーバックスから上梓した 『大栗先生の超弦理論入門』 に対し昨年講談社の科学出版賞を受賞したので、入れていただいたようです。
まずは、ひとり10分ぐらいずつ自分の経験を語り、残りの30分で会場からの質問に答えるという形式でした。
科学解説書の執筆と、研究論文の執筆はどのように違うのか。研究や教育の時間と、執筆の時間をどのように分けるのか。一般向けの解説書を書くことによる利益と損失は何か。現場の研究者が解説書を書くことの意義。科学者のキャリアにとって、プラスかマイナスか。など、興味深い話題が続き、ブラウンさんやキャロルさんの回答は、私にも参考になりました。
米国と日本の制度の違いも、私には面白いと思いました。たとえば、キャロルさんは 「よいエージェントを見つけるのは、とても重要だ」 と強調し、出版社に提案する前に、エージェントと何度も企画を練るという話しをされていました。
さて、先週のブログ記事で、「近々正式に広告がある」とご連絡していました、大阪の朝日カルチャーセンター中之島教室での講座 「数学の言葉で世界を見たら」
の受講受付が始まりました。
6月2日(火) 午後6時30分から午後8時30分
で、詳しくは、こちらから。⇒ 朝日カルチャーセンター中之島教室
名古屋の中日文化センター栄教室の50周年記念講演会として、仏教学者の佐々木閑さんと行う
「宇宙物理学と仏教の対話―この世の真理はどこにあるのか」
の予定が決まりました。午前と午後の2部に分かれていて、
午前の部(10:30-12:00)では:
☆最初の30分間に、佐々木さんが講演をされ、私が質問。
☆残りの1時間に、私が講演をします。【今年はアインシュタインが一般相対性理論を提案してから100周年の記念の年なので、午前の部の私の講演では、アインシュタインの特殊相対性理論と一般相対性理論の示す20世紀の時空像を私が語り、それについて佐々木さんからの質問やコメントを受けながら、話を進めていきます。】
午後の部(13:00-14:30)では:
☆最初の1時間に、私が講演をします。【量子力学と相対性理論の融合から生まれる、21世紀の新しい時空像、それから生まれる宇宙像についてお話ししようと思っています。】
☆残りの30分間には、これまでの佐々木さんや私の講演、また講演の途中の質問やコメントなどのやり取りを踏まえて、まとめの対談を行います。
詳しくは、こちらから。⇒ 中日文化センター栄教室
また、東京のNHK文化センター青山教室では、
「重力とは何か」
を開講します。
5月30日(土) 午後1時から午後2時30分
詳しくは、こちらから。⇒ NHK文化センター青山教室
by PlanckScale
| 2015-04-09 12:35









