2015年 10月 01日
東京大学、アジア地区で第3位に転落 |

本日発売のファッション誌「DRESS」に、数学の楽しさを話題にした私のインタビュー記事が掲載されました。 写真は赤坂のおしゃれなワインバーで撮影されたものです。
数学がファッション誌に取り上げられるというのは、ありがたいことです。
先週の水曜日の晩に日本に行って、昨日プリンストンに戻ってきました。
木曜日は、カブリIPMUで研究をしてから、夕方は日本科学未来館でドームシアターの立体視ドーム映像作品 『 9次元からきた男 』の科学監修。
製作途中の映像を見せていただいて、清水崇監督をはじめとするスタッフと、科学的内容の表現について、1シーンごとに相談をしました。
3時間、みっちり議論した後には、名古屋に移動し一泊。金曜日は、栄中日文化センターで佐々木閑さんと、科学と仏教について3時間の対談。今回が2回目でしたが、好評でしたので、3回目も行う予定です。
その後、朝日カルチャーセンター名古屋教室に移動して「数学とは何か」について講義。質問の時間には、小学校教育で話題になっている「掛け算の順序問題」で盛り上がりました。
その後、東京に戻って一泊。
土曜日の午前中は、米国の共同研究者と電話会議。その後、朝日カルチャーセンター新宿教室で、国立天文台の林正彦台長と、「超弦理論と観測宇宙」について対談。全部で4時間でしたが、参加者からの活発な質問もあって、あっという間に終わりました。
この講座については、「とねさん」がブログに書いてくださいました。⇒ とねさんの感想記事
その後、楽しい夕食会があって、新幹線の最終便で神戸に。
日曜日には、日本学術会議と日本物理学会の主催する市民科学講演会「素粒子原子核の極微の世界から宇宙と社会へ」 で、「重力とは何か」と題したお話をしました。
エキゾチック原子の研究を専門とされる東京大学の早野龍五さんは、和服で登場され、2011年3月に起きた福島第1原子力発電所の事故以来の、科学者としての社会活動についてお話になりました。
神戸の講演会に来てくれた両親と夕食を取ってから、東京に戻りました。
月曜日には午前中は研究。午後は日本科学未来館のスタッフと再度ご相談。
火曜日の飛行機でニューヨークに戻りました。
昨年8位だったカリフォルニア大学バークレイ校が、13位に転落してしまったので、ベスト10に米国の州立大学がいなくなってしまいました。公立大学の財政難を反映しているのかもしれません。
東京大学は、昨年の23位から43位と大きく後退しています。昨年までは、アジア地域では1位でしたが、今年は1位がシンガポール国立大学、2位は北京大学で、東京大学はそれに続く3位に転落しています。
一方、今年は、英米圏以外の大学としてははじめて、スイス連邦工科大学(ETH)がトップ10入りしています。
2011年には、東京大学が世界26位、ETHが15位で、ETHの学長が「英米圏以外の大学で上位につけているのは東京大学とETHだけだ」とエールを送っていましたが、その後、差をつけられてしまいました。
日本政府は2013年に、「今後10年間の間に、世界大学ランキングのトップ100に10校以上入れる」ことを成果目標として閣議決定していますが、トップ200の大学は、昨年の5校から2校に減少しています。
ランキングの順位自身は評価基準に左右されますが、同じ評価基準で行われてきたランキングにおいて、日本の大学の地位が落ちてきていることには、注目する必要があります。
by PlanckScale
| 2015-10-01 10:51









